第二話 【クラス委員のご指名】
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「だから気持ち悪い顔でこっち見ないで。誤解は解けたって」
「……マジで? 本当に? 俺に誓えますか?」
「本当に。私がアンタのこと好きって言う誤解は解けているよ」
……絶対おかしい。その誤解はないだろ。何故そうなる。だが……。
「もう、俺は突っ込まないぜ。これ以上、下手なツッコミを晒したくないし。キリッ」
「アンタの頭、大丈夫? ちょっと昔と変わったね」
そう言って凛は笑みを浮かべる。
えっ! 何故かその時、凛は少し寂しそうな顔をしているように思えた。
「そうかそうか。誤解も解けているなら君もやってくれるな? クラス委員」
「アンタ。私もするんだからやってくれるよね?」
私もって……半強制的じゃねぇか。仕方ねぇな。
「あ、はい。力不足かも知れませんけど。お願いします」
「そうかそうか。初日早々クラス委員が決まるとは良かった。よろしく頼む」
「「よろしくお願いします」」
「今日は入学式やから、今日は特になにもしなくていいぞ」
クラス委員か……まぁ良い人ばかりのクラスだし、大丈夫か。
「大地。席に座るよ。HRが始まるみたいだし」
おう、と言って凛も俺も席に着く。席に着くと後ろのゲーム少年が机に俯けになっていた。
「これから、始業式前のHRを始めるぞ。時間がないし、すぐ終わらせような。まずは、私の名前は来島理行と言います」
来島先生は慣れない手つきで黒板に名前を書く。
それか出席が取られて、体育館に入学式を迎えに行った。校長先生の長い話しに生徒会長の短めの話しを聞き。そして、追い打ちに学校の規則を聞かされ。俺の精神力は睡魔に負けそうだった。なんとか教室までたどり着き。机に俯せになる。
畜生。どの学校でもそうなのだろうか? 校長先生はもっと手短に喋れないのか。あぁ〜眠い。次のHRは関係を深める為にあるんだっけ。やばいもう寝る。でも、起きないと友達が出来なくなるかも。……急に眠気が……ちょっと……休憩……………。
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