第二話 【クラス委員のご指名】
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だ。この騒ぎは久し振りに賑やかなクラスやな。」
「後、一人男子で必要ね……大地。大地もやってよ」
ゲーム。ゲーム。実は俺も結構ゲーム得意なんだよなぁ〜。早くも友達出来るかな?
「おーい、大地。無視? 無視すると頭叩くよ。それでも良い?」
なんのゲームだろう? 大体のゲームは出来るけどやっぱり一番は――痛っ!
突然、背後から凄い勢いで後頭部を叩かれる。頭を抑えて振り向く。
「凛。いきなりどうしたんだよ。人の頭叩きやがって」
「アンタが悪いんでしょ。人が忠告したのに無視するからこうなるのよ」
いや、それでもあんまりだろ。叩くまでしなくても……
「天海、君とそこの幸谷? おーそうかそうか。君らがクラス委員やってくれるんか」
凛の後ろから先生が俺と凛を交互に見て言う。
「はい。頑張りますのでよろしくお願いします」
凛が勢いよく返事をする。
もうやる気満々だよ。まあ、俺には関係ねぇな。
「何処行くのよ、大地」
立ち去ろうとする俺を凛が呼び止める。
「アンタもクラス委員なのよ」
「そうだろ幸谷。クラス委員やってくれんのか?」
「……うん? ちょっと待ってください。おかしくないですか? 凛――天海がするのはともかく、なんで俺まで」
先生に問いかけると先生の替わりに凛が即答した。
「決まったからよ」
「えっ! 俺がクラス委員に? 誰が決めたんだよ。もしかして先生?」
無理無理無理、普通に無理。まだクラスにとけ込められるかも心配なのに。先ず、俺はこいつと違って顔も広くないし、友達いねぇよ。なんで先生は俺なんか……。 先のホッとした気持ちを返せーっ!
「違うよ。私が決めた。一応、みんなと相談したし」
「お前かーっ! ……ってみんなと相談した? いつの間に」
「大地がにやにやしている時よ。そのせいで変な誤解が生まれるし」
あぁ〜。あの時か。ってか、にやにやって変な言い方するなよ。誤解が生まれし。って……ッ! おれはあのクラスメイトがなんのゲームしているか考えていただけなのに誤解?
「誤解ってどんな誤解だよ! 下手したら俺の高校生活がぁ――っ!」
待て! 落ち着け俺。誤解って言ってもそう大層なことじゃないだろう。うん。そうだきっと妄想しているんだなぁー。とか変態としか思われてないし、別にそれだけで避けられてない。
そうに決まっている! 世の中全て変態。そうだよな! 神様よ。
「慌てたり、落ち込んだり、忙しい奴ね。誤解ならとっくに解けているよ」
さらば、学校生活よ。多謝でな。凛、お前も避けたいなら避けてくれ! ……別に泣いてなんかいない。
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