暁 〜小説投稿サイト〜
凡人? 天才? それとも……。
第二話 【クラス委員のご指名】
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
だ。この騒ぎは久し振りに賑やかなクラスやな。」

「後、一人男子で必要ね……大地。大地もやってよ」

 ゲーム。ゲーム。実は俺も結構ゲーム得意なんだよなぁ〜。早くも友達出来るかな? 

「おーい、大地。無視? 無視すると頭叩くよ。それでも良い?」

 なんのゲームだろう? 大体のゲームは出来るけどやっぱり一番は――痛っ!

 突然、背後から凄い勢いで後頭部を叩かれる。頭を抑えて振り向く。
「凛。いきなりどうしたんだよ。人の頭叩きやがって」

「アンタが悪いんでしょ。人が忠告したのに無視するからこうなるのよ」

 いや、それでもあんまりだろ。叩くまでしなくても……

「天海、君とそこの幸谷? おーそうかそうか。君らがクラス委員やってくれるんか」

 凛の後ろから先生が俺と凛を交互に見て言う。

「はい。頑張りますのでよろしくお願いします」

 凛が勢いよく返事をする。

 もうやる気満々だよ。まあ、俺には関係ねぇな。

「何処行くのよ、大地」

 立ち去ろうとする俺を凛が呼び止める。

「アンタもクラス委員なのよ」

「そうだろ幸谷。クラス委員やってくれんのか?」

「……うん? ちょっと待ってください。おかしくないですか? 凛――天海がするのはともかく、なんで俺まで」

 先生に問いかけると先生の替わりに凛が即答した。

「決まったからよ」

「えっ! 俺がクラス委員に? 誰が決めたんだよ。もしかして先生?」

 無理無理無理、普通に無理。まだクラスにとけ込められるかも心配なのに。先ず、俺はこいつと違って顔も広くないし、友達いねぇよ。なんで先生は俺なんか……。 先のホッとした気持ちを返せーっ! 
「違うよ。私が決めた。一応、みんなと相談したし」

「お前かーっ! ……ってみんなと相談した? いつの間に」

「大地がにやにやしている時よ。そのせいで変な誤解が生まれるし」

 あぁ〜。あの時か。ってか、にやにやって変な言い方するなよ。誤解が生まれし。って……ッ! おれはあのクラスメイトがなんのゲームしているか考えていただけなのに誤解?

「誤解ってどんな誤解だよ! 下手したら俺の高校生活がぁ――っ!」

 待て! 落ち着け俺。誤解って言ってもそう大層なことじゃないだろう。うん。そうだきっと妄想しているんだなぁー。とか変態としか思われてないし、別にそれだけで避けられてない。                   
そうに決まっている! 世の中全て変態。そうだよな! 神様よ。

「慌てたり、落ち込んだり、忙しい奴ね。誤解ならとっくに解けているよ」

 さらば、学校生活よ。多謝でな。凛、お前も避けたいなら避けてくれ! ……別に泣いてなんかいない。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ