暁 〜小説投稿サイト〜
いつの間にかハイスクールD×Dの木場君?
王様、始めます
第19話
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した蹴りでヴァーリを吹き飛ばす。

「運命や奇跡というのはもっと重い物だ。お前達が知らないだけで運命や奇跡に相応しい者は他に居る。僕が知るだけでも二人だ。白の王に黒の王。彼らの様な人物にこそ運命や奇跡、そして、必然という言葉が存在するのだと」

空中で体勢を整えようとするヴァーリを重力結界でグラウンドに叩き付ける。

「どうした?その程度なのか?」

「禁手化!!」

『Vanishaing Dragon Balance Breaker!!』

ヴァーリの背中に展開された白い翼から音声が響き、白いオーラがヴァーリを包む。そして白いオーラの中から白い輝きを持つ鎧を身に纏ったヴァーリが現れる。それと同時に重力結界がどんどんと半減されていく。確かに凄い力ではあるけど、何度も重力結界を張り替えれば良いだけの話だから未だにヴァーリは重力に押しつぶされている。

「この術はただの人間の魔導士が破る事も出来た物だよ。それを破れない君は所詮はそんなものなんだよ」

重力結界の中を歩いてヴァーリの傍まで行き、兜を左手で掴んで持ち上げる。

「クトゥグア」

右手に自動拳銃を呼び出してそれをヴァーリの腹部に押し付ける。

「せめてコレ位には耐えてね」

そして躊躇いなく引き金を引く。自動拳銃から放たれた灼熱の弾丸は、その一撃でヴァーリを包んでいた鎧を粉々に砕き、ヴァーリの全身を焼き尽くした。ヴァーリはクトゥグアがヒットした衝撃で僕の手から離れて10m程の高さまで飛び、地面に叩き付けられそうになった所を結界を破って現れた男が拾ってそのまま逃亡した。

後始末もあるので追撃は良いでしょう。フェニックスの涙でも使わなければ当分は動けないでしょうしね。それでも情報屋を使って情報だけは逐一集めておきましょう。

それにしても、久しぶりに全開に近い力を発揮出来ましたね。力を抑える必要がないのは楽で良いです。もう少し手応えのある敵ならもっと良かったのですが、仕方ありませんね。ヴァーリの言う自分の力を試したいと言うのは分からないでもないんですよね。ただ、そのために平和を乱すと言うのなら排除対象です。今回は保留にしておいてあげますよ。







西暦20XX年、七月
天界代表天使長ミカエル、神の子を見張る者(グリゴリ)総督アザゼル、冥界代表魔王サーゼクス・ルシファー、以上三大勢力代表の名の下に和平協定が成立。以降、三大勢力での戦闘は禁止され協調体制へ。その足がかりとして三大勢力から活動のための資金や人材を捻出し、既存の指揮系統から完全に外れた平和維持を目的とした独立部隊『断罪の剣(ジャッジメント)』設立された。

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