王様、始めます
第19話
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逃走に移ります」
「隔離結界発動」
「隔離結界発動するよ」
ルゥが隔離結界を発動させて逃亡を封じる。レーダーに映る敵の位置はばらけており、一つ一つ回るのは面倒である。
「ならここはイタクァの出番だね」
「少しだけ待って。うん、アレンジ完了」
アイオーンの右手に回転式拳銃が現れる。それを握り、空に向けて連射する。回転式拳銃から撃ち出された弾丸は僕が感知した敵に向かって軌道を変化させて敵を飲み込み、周囲を凍らせて砕け散らせる。
「やはり威力過多だね。修復が面倒だけど仕方ないね。これで残るは一人だけだ」
「レーダーには反応は無いけど?」
「今の所は敵対していないからね。アイオーンのレーダーは僕達に向けられる敵意に反応するように設定しているから」
「じゃあ、あの会談の場に?」
「そうだよ。たぶん戦闘を行う事になるけど、無限の剣製は使わずに戦うから。僕の切れる手札は無限の剣製以外にもあると言うことを見せないといけないからね。でも、汚染には注意しないといけないから本気は出さずに行くよ」
「それだと使えるのはバルザイの偃月刀とロイガー&ツァールにアトラック=ナチャ、もう少し待ってくれればニトクリスの鏡も術式のアレンジが終わるよ」
「それだけあれば十分だよ」
アイオーンから生徒会室に転移すると同時にアイオーンが姿を消す。僕の頭の上には再び小さくなったルゥも居る。
「とりあえず、結界内に居る敵対勢力は殲滅しました。光力は全く感知出来なかったので全て悪魔だった様ですね」
「……あれは、一体何なんだい?」
僕の報告に反応したサーゼクス様がアイオーンについて尋ねてきました。
「あれはアイオーン。機械で作られた神。力ある魔導書に記される中でも一番強力な物。アイオーンはその中でも上から数えた方が早い位に強力な鬼戒神です。最も、未だに全力を出した事は無いんですけどね。先程のも死霊秘法の記述であるバルザイの偃月刀の精錬法とイタクァの力を回転式拳銃に込める事によって安定させた物を使っただけでアイオーンの力は殆ど使っていません」
「あれでだと!?」
アザゼル様が驚いておられますが
「鬼戒神はそういう物です。それから一つ報告があるのですが」
「他に何かあるのかい?」
「ええ、ほぼ確定事項なのですが、今回の襲撃を行ったのは禍の団と言う組織の旧魔王派と呼ばれる者達です。名前で分かる通り、旧魔王様の親類の者達が今の魔王様達への不満から自分たちで成り上がろうとしている者舘ですね。正確な数は分かりませんが非戦闘員を含めて1万から3万と言った所でしょうか。まあ不満なのは分かりますが、今の魔王様達は実力でその場を勝ち取っているので旧魔王派に勝ち目は無いんで
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