王様、始めます
第19話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
う結界が変化した。
解析して見ると結界の内と外を切り離す隔離結界ですね。これで学園の外で待機している三勢力の軍は学園に入って来れなくなりましたね。
「早速僕の仕事の様ですね、ルゥ」
「いえす、ますたー」
ルゥを構成する頁が僕に纏わり、マギウススタイルになる。それと同時に生徒会室の中央にレヴィアタンの魔法陣が浮かび上がり、一人の女性が現れると同時にその両手足をマギウスウィングで切り落とす。
「ぎゃああああああああ!!」
「捕虜はこいつだけで良いですよね?残りは見せしめに殲滅します」
「あ、ああ」
僕の行動にサーゼクス様も引いていますが、最初から舐められると面倒しかありませんからね。ここは容赦なく、抵抗する気が起きない位に一方的に処理しなければなりません。
「皆さん、これから僕一人でも過剰戦力だということを証明します。僕はこの力を振るうのを躊躇うつもりはありません」
生徒会室の四隅に魔剣を打ち込み、精神汚染に対する結界と物理結界と魔術結界を張ってからルゥと一緒にグラウンドに飛び出す。襲撃者達は校舎を包囲するようにいますが、グラウンド側に多くの戦力が集っています。それを一撃で殲滅するために聖句を唱える。
「永劫!時の歯車、断罪の刃、久遠の果てより来たる虚無」
詠唱の段階でもかなりの量の魔力を持って行かれる。鬼戒神の中でも術者に一番優しくない鬼戒神なだけはあります。
「永劫!汝より逃れ得るものはなく、汝が触れしものは死すらも死せん!!」
聖句を告げ終えると同時に機械で出来た神が顕現し、身体が頁の様に崩れ、アイオーンの中に転移する。
「アルハザードのランプ、点灯」
魔力をアルハザードのランプに叩き込み、出力を上げる。相変わらずの大食いに呆れながら魔力回復薬を飲み干し、操縦席の下に居るルゥに視線を向ける。そこにはいつもの姿ではなく、アル・アジフと同じ位にまで成長したルゥが術式を組み上げている。
「術式のアレンジは大丈夫かい?」
「バルザイの偃月刀とアトラック=ナチャなら今すぐにでも。シャンタクも問題ないよ。他のはもう少しだけ待って」
「十分さ。バルザイの偃月刀!!」
アイオーンのサイズに合わせた大きさになったバルザイの偃月刀を握り、足下に居る敵を見下ろす。せめて苦しみを知らずに逝くといい。
魔力をバルザイの偃月刀に集めて、敵に目掛けて一気に振り下ろす。
「むっ、加減を間違えた」
アルハザードのランプの影響もあり、バルザイの偃月刀は熱を帯びていた。敵である悪魔が塵一つ残らず消し飛んだのは良いんだけど、その熱が膨大過ぎたためにグラウンドの土が融解してしまった。あとで元に戻さないとね。
「マスター、敵性体が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ