王様、始めます
第19話
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バーの選抜に手間取っている。決まり次第、逐次合流という形になる」
「それは仕方ないね。ただあまりにも時間がかかる様なら」
「分かってるよ。多少メンバーの質が落ちる分、他の面で融通するつもりだ。具体的には人工神器だ」
「それでも一人は実力者を出してもらわなければ納得出来ませんね」
「そっちの方も一応考えてあるが、もう少し時間をくれ」
「念を押すようで悪いが、あまり時間をかけないようにね」
「分かってるよ。だがな、悪魔側や天界側と違ってこっちは印象が悪いんだよ。その分、色々と気を使う必要があるんだよ」
うん、ちゃんと僕の言いたい事が伝わっているようで何よりです。まあ同僚になる相手を敵視しない事と、僕の研究成果に勝手に触れないなら大抵の事は許せるんですけどね。
「まあ良いだろう。それでは満場一致で独立部隊の設立は決定となる。そしてその独立部隊の王に悪魔側は木場祐斗、君を選ぶ」
「天界側も同じく」
「神の子を見張る者もだ」
サーゼクス様、ミカエル様、アザゼル様の言葉に部長達が驚き、声を上げる。それらを無視して三人の前で膝を付く。
「何か誓いの言葉はあるかい?」
「この身この魂が朽ちるまで僕は剣と成りて平和を守ります」
「良い誓いの言葉だ」
そう言ってサーゼクス様は悪魔の駒を、ミカエル様とアザゼル様はトランプを差し出して来た。
「これらに魔力を込めれば、君だけの物になる」
三人から受け取った悪魔の駒が入ったケースとトランプに魔力を全力で込める。
「これは、予想以上だね」
サーゼクス様が驚いた顔で悪魔の駒とトランプを見る。まあ、それも当然だろうね。悪魔の駒の半分が変異の駒になっているから。正確な内訳は兵士が3個、騎士と戦車が1個、僧侶が2個、そして何故か王も変異の駒になっている。そしてトランプの方はもっと凄い事になっている。
ミカエル様から渡されたのはハートのAからKまでの13枚だったのだが、ハートが全て黒く染まっているのだ。絵柄の3枚も黒く染まっている。アザゼル様から渡されたスペードのAからKは更に凄い。白と黒が反転してしまっているのだ。分かりやすくなったと割り切ろう。
破壊すべき全ての符を用い、部長との契約を破棄して新たに王の駒とハートとスペードのKを体内に取り入れて転生する。背中からは3種3対6枚の翼が生える。肉体的には上手い具合に中和されたのか人間に近い身体だ。例えるなら人間から他の種族へと変化するための交差点に居る感じだ。
悪魔の駒の契約が解かれた事に唖然としている部長に騎士の駒を投げ渡し、白音さん達に悪魔の駒を渡そうとした所で学園を覆
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