暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第37話 温泉へ行こう
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影響ですか? いや、見なかった事にしておきましょう。そして忘れましょう。
(ディーネやアナスタシアだけでなく、もう1人……いや、1体かな? 紹介したい者が居るのですが)
「(ウエストポーチの中身であろう)」
(はい。ティアと言います)
私がウエストポーチを開くと、ティアがウエストポーチから顔を出しました。
「(それ程高位の者を使い魔にするとは、重なりし者も侮れぬな)」
(褒め言葉として受け取っておきます)
「(まだ未契約なのか? 重なりし者の考えは良く分からんな)」
私はその言葉に、苦笑いしか出ません。父上達の方は、ディーネの丁寧な自己紹介が終わり、アナスタシアの紹介に移っていました。アナスタシアはちょっと上がっていますね。失敗しないと良いのですが。
(自己満足です。それについては、あまり苛めないでください)
「(そうか。しかし、重なりし者もここに来ない間に色々とやっていたようだな。……塩田か。少し前に風車が出来たと風の精霊が喜んでいたぞ)」
(そうなんですか?)
「(その様だ。少なくとも我には、風の精霊がはしゃいでいるように見えたぞ)」
(それは良かったです)
「(ちなみに火の精霊が、誰も温泉に入りに来ないと愚痴をこぼしていたぞ)」
(場所さえ教えてもらえれば、後で行くつもりです)
「(そうしろ)」
ここでアナスタシアのカミカミの自己紹介も終わり、父上が今回の本題に入りました。
(そう言えば温泉ですが、カトレアの病に効くのかな?)
「(カトレア?)」
(あっ……すみません。思考がそちらに届いてましたか?)
「(良い)」
(カトレアは、私の婚約者候補ですよ。病に侵されていて、その治療中です。症状と原因については、私の頭の中を覗いてもらえると速いと思います)
木の精霊は、遠慮なく私の頭の中を覗きました。
「(この症状と原因なら、火の精霊の温泉は大きな効果が見込めるだろう。だが、重なりし者の家から通うとなると、消耗して逆効果になるな。温泉の近くに、家でも建てれば話は別だが)」
(解りました。ありがとうございます)
ガルムの引き取りは、マンティコアの時の経験が役に立ったようで、父上の話は物の数分で終わりました。8つの領地に均等に移動させ、ガルムの長を旧ドリュアス領に来させるようです。
「続いて、ギルバートより質問があります」
父上が私に話を振って来ました。
「(まだ要件があるのか?)」
(はい。それに、精霊に心を読ませていると知られると、皆に心配をかけてしまいますので)
「(面倒だな)」
(申し訳無いのですが、ここは付き合って下さい)
私はそのまま父上達の
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