暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第37話 温泉へ行こう
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、いっぱい出て来ましたよ。まさかとは思いますが……。

「(正解だ)」

(不正解であって欲しかったです) 

「火の精霊が怒って、ブレス火山が……噴火ですか?」

 私の後ろで、息をのむ気配がしました。

「そう。それだ。火の岩が降ると森が燃える。灰が降り注ぐのも我は容認出来ない、貴様らはすぐにでも行くべきだ」

「解りました。すぐに温泉に向かいます。……父上!!」

「解っている。木の精霊よ、我々はこれで失礼します。エディ イネス、何時までも呆けていないで行くぞ!!」

「「はい!!」」

 父上達が素早く動き出し、ディーネとアナスタシアが続きます。

(木の精霊よ。私達はこれにて失礼します)

「(うむ。また来るが良い)」

 私は一度木の精霊に頭を下げてから、フライ《飛行》を使い父上達を追いました。



 木の精霊に言われた通り西に在る崖から南に向かうと、ブレス火山付近の崖上側に湯けむりが立っているのを発見しました。近くに行っても、硫黄泉の臭いがしないのは個人的にありがたいです。

 取りあえず、一番湯けむりが多く立っている場所の近くに騎獣を降ろしました。

「近くに危険な獣や亜人が居ないか見て来る。すぐ戻って来るから、ここで待っている様に」

「解りました」「はい」「は〜い」

 父上の指示に素直に返事をします。この近辺に、圧迫感の様なものを感じるからです。これはひょっとしたら、火の精霊が不機嫌な所為かも知れません。

(ティア)byギルバート

(火の精霊で間違いなかろう)byティア

 それなら獣や亜人の心配は無いでしょう。そして私達が湯につかれば、圧迫感が消えるはずです。

 私達は数歩離れた場所から、湯を覗きこみました。そして、アナスタシアから不安の声が漏れました。

「……兄様。コレに入るの?」

 もっともな意見です。湯は沸騰した様に泡を吹いていて、湯に体をつけようものなら肌が焼けただれてしまう気がします。

「ちょっと待っていてください」

 私は杖を取り出して、ディティクト・マジック《探知》を発動します。目的は、湯の温度と泉質を確認する為です。出てきた答えは……。

 ……約41℃。理想的な湯の温度です。

 泡を吹いているのは、沸騰しているからでは無く炭酸泉だからですね。カルシウムやマグネシウム等のミネラルを、適度に含有しているので十分に飲めますね。って、炭酸泉でこの湯温はあり得ない数字です。高すぎでしょう。まあ、入るには適温ですが。……と、それより。

「……ふぎゅ」

 湯を覗きこむアナスタシアに不安を感じたので、杖を持っていない手でアナスタシアの襟首を掴んでみました。

「また落ちますよ」

 笑
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