環境委員。
前書き [1]後書き [2]次話
「起立、礼」
「ありがとうございましたー」
「環境委員は清掃頼むぞー」
チラリと俺のほうを見た先生が教室を後にする。
(嫌なヤツ)
こう言っちゃあ何だが、俺はいつも掃除をサボっている。理由は何かって?相手が嫌だからに決まっているじゃないか。
その相手とやらは――
「今日こそは逃げられると困るな。というわけで、神木君。掃除、しようか」
痛いくらいに手首をつかんで離さない(もう一人の)環境委員、小宮臣宮(こみやじんぐう)がにっこりと笑っていた。なぜだか、とても怖い。
「神木、カラオケ行こうぜ」
そう言ってきた友人が、手と手首を何とも言えない表情で見つめて「あ、何か、邪魔したな・・・?」と言って他の友人に声をかけていった。
(誰か、助けてくれよ・・・)
そう。助けてくれなければ困るのだ。だってコイツは――
男である俺のことを、好きなんだから。
前書き [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ