暁 〜小説投稿サイト〜
ゲルググSEED DESTINY
第九十七話 危険な二機
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
りのプレッシャーはニュータイプと全く関係のないルドルフやアレックにすら感じ取れるものであった。







ゲルググによってストライクフリーダムのドラグーンによる攻撃は愚か、他の射撃武器や接近戦も回避、防御をされ、逆にキラの動きが全て読まれているかのように反撃を受けていた。ハイパーデュートリオンエンジンによる高出力、高機動の機体でなければ今頃呆気なく落とされていただろう。

「動きが全部読まれている!それに出力は向こうの方が高いッ!?」

『畜生、いくらスペックアップしてるって言っても、旧式機じゃまともに対応できねえっていうのかよッ!』

クラウの黒いゲルググの動きは秀逸と言わざる得ない。これまでの戦闘データを総て計算して動かしているクラウだからこそ出来る芸当であるが、だとしてもそれを再現するためのゲルググという機体自身のスペックが高かった。

『当たり前だろう、君たちの機体とは根本からして違うんだからね』

圧倒的な実力を見せつけるクラウのゲルググ。それはクラウ自身の技量によるものではない、機体とデータ、OSに頼った実力なのだが、それを造ったのもまたクラウである。彼の実力は技術による差が生まれ出るからこそ圧倒していると言っても良かった。

「いったい、なんだっていうんだ!」

ネオの乗っているストライクEは頭打ちになるまで性能を底上げしただけの機体ではあるが、ある意味ではサードシリーズの一機といっても良いストライクフリーダムの方は最新鋭の機体である。しかも、機体をピーキーに仕上げることでキラ専用機といっても良い機体であり、その性能はキラ・ヤマト自身が操縦するという前提が必要になるものの、最強の機体と言わしめたデスティニーに比肩する――――いやそれ以上といっても過言ではない筈だった。

『落ちろ!』

「当たるわけにはいかない!」

だが、目の前に起こっている状況はどうか――――見た目は量産されているであろうゲルググと殆ど変らない機体を前にしているにもかかわらず、一機は最強クラスの二機で戦っているというこの状況で、一撃たりとも明確なダメージを与えることが出来ていないではないか。

「なら、これでッ!!」

ストライクフリーダムのフルバーストを放つ。マルチロックオンシステムを使ったこの攻撃は一対多において敵に驚異的なダメージを与える攻撃だ。それをたった一機に対して放つのだ。キラの今放てる最大の攻撃だと言える。

『己の首を絞めたね。その攻撃パターンのデータは最も多いよ!』

しかし、クラウはこの攻撃を見て嗤った――――キラはフルバーストによる攻撃をフリーダムの頃から多用している。それは即ち、クラウの持つキラ・ヤマトの操縦データの中でも、この攻撃が最も多くデータが集められているということ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ