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Epos14幼き勇者たちの決意〜Unbeugsam Wille〜
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は達が戦闘に介入し、ロウダウナーを少しでも庇うような真似をしたら・・・」

「間違ってなのは達を撃墜した・・・!? ・・・待って、ちょっと待って。ありえないよ、クロノ。フェイトならまず名乗るはずだよ」

局員なら当たり前の行動だ。わたしだって介入時にはわざわざ告げる、名前を、管理局員であることを、どこの所属でなんの役職・階級に就いているかを。もしフェイトが名乗ったうえで、ロウダウナーとの戦闘に巻き込まれたんだとしたら。パラディース・ヴェヒターは管理局に敵対行動を取ったっていうことになる。であれば、騎士たちが逮捕の標的になっちゃう。

「その推測が正しいものか、これから聞けるだろう」

「・・・・うん」

医務室に辿り着いて、スライドした扉を潜って室内に入る。と、「あ、シャルちゃん、クロノ君!」ベッドの上に座ってるなのはが満面の笑顔で大手を振っていた。

「何よ、シャル。ひっどい顔してるじゃないの」

「大丈夫シャルちゃん?」

「・・・馬鹿。わたしのことなんかより自分たちのことを考えてよ・・・!」

なのはとは違ってソファに座ってるアリサとすずかも笑顔を浮かべてる。でも「フェイト・・・?」だけは俯いていて、傍に居るアルフとアリシアがフェイトの手にそっと手を添えている。翳りのあるフェイトの表情は見ていて辛い。なのは達とは違ってフェイトにだけは何かあったのかもしれない。

『ハラオウン執務官。イリス。彼女たちの診察結果なんだけど、悪い知らせがある』

ルミナが思念通話でそう言ってきた。無言で先を促すわたしとクロノ。

『彼女たち、リンカーコアに僅かばかりのダメージを負ってた。今までに似たような症例があるって、エコさんが言ってた。その患者と言うのが――』

『『魔導犯罪者・・・!』』

医務室のデスクでカルテを見てるフェリス付の医務官、エコさんに目をやる。エコ医務官は頷きで応えてくれた。

『うん。高町なのは、アリサ・バニングス・月村すずか、フェイト・テスタロッサ、アルフ。どうしてかアリシア・テスタロッサを除く彼女たちは、パラディース・ヴェヒターにリンカーコアを吸収された』

「うそ・・・」

「「シャルちゃん!?」」「シャル!?」

その場にへたり込む。リンカーコアを引き抜かれた対象は魔導師として再起不能にされる。なのは達はもう、魔導師じゃないの? その絶望がわたしの全身から力を奪い去って行く。ベッド・ソファから降りてわたしに駆け寄って来たなのは達に、両肩を支えられた。

「最後まで聴いてイリス。不思議なことにこの子たちの体やリンカーコアには治癒系魔法で回復された形跡があったって。ロウダウナーのように局施設に連行もされてないし。イレギュラーが起きている」

ルミナにそう言われ、なのは
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