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Epos14幼き勇者たちの決意〜Unbeugsam Wille〜
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だけに限らず他の事件捜査時にアースラが動く時だって、フェイトはなのは達と日常を楽しんでいいと、わたしは思う」

「シャル・・・」

「ちなみにこれはリンディ艦長やクロノの考えも含まれているから。フェイト。素直に、自分の思うままにしていい。わたし達は、あなたの自由意思を尊重する」

シャルちゃんが言いたかったのはそれだった。“闇の書”捜索も、これから起きであろう事件捜査も、たとえアースラが動いていてもフェイトちゃんは自由にしていいって。シャルちゃんの提案にフェイトちゃんは何て答えるんだろう。フェイトちゃんの性格からしてきっと・・・。

「ごめん、ありがとう、シャル。気遣ってくれているんだよね、リンディ提督も、クロノも」

フェイトちゃんは自分への気遣いが嬉しいみたいで微笑んだ。でもすぐに真剣な、凛とした表情に代えて「でもそれは逃げの道だと思う」って言った。

「嫌なこととか危ない事をせずなのは達と一緒に過ごす、それはすごく楽しいだろうし幸せだと思う。でも、だからと言って魔導師としての道から背くのだけはしたくない。私は管理局の魔導師としてこれからも魔法を使いたい。何かを助けたり救えたりする力を持っているなら、それを困っている人たちの為に使う。それが私の選んだ道だから」

「フェイトちゃん・・・」

「フェイト、あんた・・・」

すずかちゃんとアリサちゃんがフェイトちゃんの言葉に感嘆してる。私もそう。同い年なのに、もうしっかりと自分の進みたい路を見通してる。すごい、そんな言葉しか出せないのがなんか悔しい。

「シャル。闇の書捜索、私にも手伝わせて。このまま、負けたままで終わるわけにはいかないんだ。あの騎士たちを止める手伝いを。・・・お願い」

「・・・言ったでしょ。わたし達はフェイトの自由意思を尊重する。手伝ってもらうよ、フェイト」

「うん!」

シャルちゃんとフェイトちゃんが握手を交わした。だったら・・・。

「シャルちゃん、私も!」

「あ、わたしも手伝う!」

「あたしもよ! 負けたまんまじゃ悔しすぎるわ!」

思いはそれぞれだけど、このままじゃ終われないっていう思いは一緒。シャルちゃんは少し困ったような表情を浮かべた後、「オーケー。一緒にリンディ艦長を説得しよう」笑顔を浮かべた。

「マリエル。なのは達のデバイス、修理が終わるのはいつ頃?」

「基礎構造の修復の後に再起動、そこから部品交換をしないといけないから・・・。人手にもよるけど1週間くらい、かな」

マリエルさんがシャルちゃんにそう答えて、「部品の発注しないと」って言ってどこかに連絡を取り始めたのを見ていると、シャルちゃんが「ほら、行くよ」メンテナンスルームから出て行こうとしたから追いかける。

「これからリンディ
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