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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos14幼き勇者たちの決意〜Unbeugsam Wille〜
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す術なく直撃を受け、大きく吹き飛んだ。それと同時になのは達のリンカーコアの蒐集を終え、いよいよフェイトの蒐集を始めようとしたところでアリシアが俺の前に立ち塞がった。デバイスを持たず、変身もしないところからアリシアは魔導師としては二流もいいとこ三流なんだろう。生前での彼女はEランクだったはずだ。
「・・・!」
アリシアの脚は震えていて目には涙を湛えている。明らかに俺を恐れている。それでも妹を守ろうと必死に俺の前に立ち塞がった。仲が良いようで何よりだよ。でも、すまないな。今の俺ははやての騎士なんだ。
「ランサー。まさかその娘のリンカーコアをも蒐集するのか? 防護服にすら変身していないのだぞ」
「さすがにそりゃ騎士として間違ってるだろ。犯罪者とは言え、武器も持ってねぇ奴から蒐集すんのはどうだよ」
シグナムには右肩を掴まれ、ヴィータには“エヴェストルム”を持つ左手首を掴まれた。まぁ、アリシアの魔力を蒐集してもすずめの涙程度だろう。俺は“エヴェストルム”を待機形態の指環に戻してからアリシアへと歩み寄って行く。アリシアは涙を拭うことなく俺を睨み付け、一歩も引こうとせずにフェイトを庇い続ける。
「そういうわけだ。しかしこのまま見逃すわけにもいかないんだ」
「っ!!」
右手の平をアリシアの顔へと持っていき「我が手に携えしは確かなる幻想」と詠唱。と、「い゛っ!?」アリシアが手に噛み付いてきた。必死の反撃。アリシアは俺が振り解かないと判るやさらに力を籠め始めた。子供の顎で人の手に噛み付くなんて、それだけで尋常じゃない力が要ると言うのに。
(そこまで俺が憎いんだな)
さらにアリシアは両拳をポカポカと俺の腹に何度も振り下ろしてくる。魔力付加もされていない単なる物理攻撃。痛くも痒くもない。逆にアリシアの拳の方が痛いだろうに。それでも彼女はやめようとしない。徐々に赤くなってくるその手を見、「待て」と空いている左手で止める。が、アリシアは掴まれていない左拳でなおも殴ってくる。
「それ以上は君の手が使い物にならなくなる。もうやめるんだ」
つい演技ではなく素面でそう言ってしまうと、アリシアは僅かに困惑の色は瞳に宿し攻撃をやめた。今がチャンスだ。アリシアの右手首を掴んでいる左手の平を改めて彼女の顔に翳す。
「おやすみ、アリシア・テスタロッサ」
――ヒュプノスの誘い――
「っ!?・・・・zzz」
相手を強制的に眠らせる複製術式を発動。アリシアは即座に夢の世界へと旅立った。倒れていく彼女を抱き止める。
「みんな」
「「「
管制騎士
(
マスター
)
」」」
管制騎士マスターと名乗らせているシュリエルが“夜天の書”の側に転移してきた。ちなみに頭の方はデフォルメされたホッキョクグマ。
「もう
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