暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン  〜生きる少年〜
第一章   護れなかった少年
第二十四話  再会
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ともかくこの二連撃で《キングタイタン》のHPが尽きた。

クエスト内容的にはこれでクリア。

そして僕の目的はーー!?

結論。ゲットできませんでした。

......うぅ......流石に5体でレアドロップはキツイか......。

ハァ......と溜息を付きながらウィンドウを消し、出口まで歩こうと決意した瞬間――

『キャァァァアアアアア!!』
『うわぁぁぁああああ!!』
『だ、誰か助けて!!』

悲鳴がダンジョンの中で響いた。
そして意識しないうちに足が全力でそっちに向かう。
数は三人以上......ってことはパーティーか何かか!?
そして恐らくパーティーのほぼ全員が恐慌状態に陥ってるな......。

そんな判断をしながら足の回転を速めていく。

......にしてもさっきの女性の声、どっかで聞いたような......

にしてもまだトラップ残ってたんだ......。

そして段々悲鳴とともにビー、ビーと言うアラーム音が聞こえる。

アラームトラップかよ!
これは急がないとまずい。未だにアラーム音が聞こえるってことは全員が全員混乱してる。
取り敢えず聞こえるかはわからないけど......

「アラームの鳴ってる宝箱を破壊しろぉっ!!!!」

全力で叫んでみた。



幸い結構走って近づいていたので聞こえたらしく、少しするとアラーム音が聞こえなくなった。

とはいえ油断は禁物だろう。

これ以上増えないといっても、既にモンスターの数は凄いことになっているはずだ。
死人が出る可能性は決して低くない。

と、少し先に左側に道がある所を発見。
恐らくあの先がトラップのあった小部屋だろう。

まだそこから喧噪が聞こえる。

直ぐにその道に入り、小部屋に入る。

そこには大量のタイタンで埋め尽くされそうな六人のプレイヤーの姿があった。
いや、本当はモンスターに隠れているだけでもう少しいるのかも知れない。

でも、そんなことを考えるのは後だ!!

「加勢します!!」

そう言って一気に居合系突進スキル《瞬》を発動して目の前のタイタンに突撃する。
抜刀する直前に思い切り体を捻り、威力をブーストしながら。

その甲斐あってか一撃でタイタンが沈む。

「助かる!!」

短く返答が来る。

じゃあ頑張りますかね。

「ハァッ!!」
更に標的を変え、《閃》を放つ。
そしてまたタイタンが落ちる。

―☆―☆―☆―

数分後......

「これで......最後ぉ!!」

目の前のタイタンに向かって《閃》を放つ。
そして最後のタイタンが塵になって消えた。

「ハァ......ハァ......君、助か
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