オープニング
塔矢アキラに覚えてもらうんだ
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水橋プロに自分より強いと言わしめる時点で、彼女はプロ並みなんだ。
考えがまとまらない。手の震えが止まらない。
混乱しすぎて、彼女の答えは聞けなかった。
けど、彼女がここに立って、そして私に望むことははっきりした。
プロ試験で、塔矢アキラに土をつけること。
目の前の彼女は、きっとプロより強い。
その人に直接指導してもらえる。私はきっと強くなれるだろう。
これは2組で中盤辺りにいる私に突然やってきた、最高のチャンス。
「できますか?」
「できるよ。きっと」
こう答えられたら、それが悪魔の契約だとしても、受けるしかない。
もっと上に行かなきゃ、プロにはなれないのだから。
「わかりました。ご教授お願いします。あかりちゃんでいいかな?」
「はい。よろしくお願いします。奈瀬……いえ、明日美さんと呼んでいいですか?」
「ええ。よろしくね。あかりちゃん」
約束を交わした。これで私は強くなって、塔矢アキラと戦うんだ。
彼に、私の力を覚えてもらうために。
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