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久遠の神話
第八十話 残る四人その六
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そうでない人もいるからね」
「戦うことだけを求めている方も」
「彼だね」
 加藤、他ならぬ彼だった。
「あの御仁はどうなのかな」
「難しいですね」
「戦いを止めさせることはね」
「それもかなりですね」
「戦いたくて仕方がない人間に戦いを止めさせることはね」
「ライオンや虎に肉食を止めさせることと同じですね」
「そんなことは出来ないからね」
 王はその苦笑いで言うのだった。
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