第84話 少年は力を受け入れるようです
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その意味を既に知っているハズだがな。」
「え……。
ザンッ!
「ぐッ………!!」
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Side ラカン
「ガハッ!」
「先生っ!?おいオッサン、血ぃ吐きやがったぞ!危険なのは精神だけじゃなかったのかよ!?」
「何、血を?ホントか?そりゃよっぽど同調がいいんだろうな。闇に向いてるってのは間違いないぜ。」
ネギが仮想世界でエヴァになんかされたんだろう、現実で眠ったままのネギが吐血した。
さっき言った通り、『闇の魔法』を習得出来る素質を持っているだけなら、仮想世界での
影響は肉体には一切出ない。だが、ネギは違う。今も体中に深い切り傷や刺し傷、更には火傷や
凍傷までが現れている。
「……しかし拙いな。下手すっとマジで死ぬ。肉体的にも。」
「うぉぉい!?マジで言ってんのか!!
パキっ バキバキッ ピシッ ビシビシッ ブシュゥッ!
え―――?って、ぎゃぁぁああああああ!」
「おぉう、こりゃ本格的に拙いな。ここはとっておきのこれを使え、嬢ちゃん。
"超アルテミシアの葉"ぁ〜〜!これ摺り潰して塗ってやれ。肉体的にはなんとかなるはずだぜ。」
「青狸ロボの真似してる場合かぁ!!って言うか何で私がっ!」
文句を言いながらも嬢ちゃんは甲斐甲斐しく葉を擂り潰し始める。
しかし、何でこんな普通の子がこっち側にいんだろうな?まぁ、言うわきゃねぇんだが。
「何でこう毎回毎回、あんたらは命を簡単に賭けやがんだよ!馬鹿じゃないのか!」
「そりゃあ、男ってのは馬鹿な生き物だ。選択にはいつだって命を懸けちまうんだぜ。」
「……ッ!あーそうかい!今更だとは思うが、そーゆーファンタジーで現実離れした事は大っ嫌いでね!
世界が違うし理解もしたくないぜ。死んだらそこまでだろうが!」
嬢ちゃんが何気なく言ったその本音。・・・以前、同じ事言った奴がいたな。
自分が一番突っ込んで行ったくせに。まぁ、それもそうだ。
トンッ
「んなら、これを渡しとくぜ。もしあんたがどうしても無理だと判断したら、そいつで巻物を刺しな。
闇の魔法は二度と使えなくなるが、命は助かるぜ。」
「……っ、くそっ!」
再度悪態をつくと、ネギの服を引ん?きにかかる嬢ちゃん。
・・・おぉう、大胆だねぇ。なら、俺はまた葉っぱを取りに行くかな。
頑張りな、嬢ちゃん。何がしたいのか知らねぇがな。
Side out
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「ハァッ、ハァッ、ハァッ……!」
「ハハハハ、どうしたぼー
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