最後の戦。そして───。
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・リンク・・・リリース・・・」
直後、俺とキリトはラグと共に分離。そして・・・。
ザシュッ・・・。
俺の身体に茅場の刃が下ろされた・・・。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「シ、オン・・・」
「シオン、君・・・」
「そんな・・・シオン!!」
切られたシオンは床に膝を着いた。シオンは動く気配がなく、HPがどんどん減っていく。
「おい、シオン!!しっかりしろ!!!」
「シオン君!!!」
「シオン!!!」
キリトたちの声はただフィールドに響くだけでなにも返ってこない。
その時・・・。
「うる・・・せえよ・・・」
「シオン!!」
「騒ぐんじゃ・・・ねぇよ・・・ゴフッ・・・!」
彼は既に限界だった、目からは光が消え、話すのがやっとである。
「シオン君!!」
「安心・・・しろ・・・俺、は・・・ただじゃ・・・終わらねぇ・・・」
「シオン・・・!」
エリーシャの目からは大粒の涙が溢れていた、シオンはゆっくりと立ち上がろうとする。
「なッ!!」
茅場は驚愕した、確実に仕留めた。そう思っていたのだから。
シオンは自分に刺さっている刃を握りしめた。
「これが・・・俺の・・・」
その時、シオンの目に僅かながら光が宿った。
「ラストオーダーだ!!!」
次の瞬間、シオンの髪は白銀へと変化し、七十四層とエリーシャとの戦いで見せたあの白銀のオーラを放った。
やがてそのオーラは二人を包みだした。
「なにッ!?」
「シオン!」
「シオン君!!」
「うぉおおおおおッ!!!!!」
光は強さを増し、フィールドを包んでいく。
「シオン!!!」
その時、エリーシャが見たものは・・・。
優しい微笑みをしたシオンの顔だった。そして、シオンは口だけ動かして最後に何が言った。
そして、
『11月7日14時55分、ゲームはクリアされました。ゲームはクリアされました。ゲームは・・・』
最後に聞こえたのは無機質なアナウンスの声だった・・・
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
俺が目を覚ましたとき、そこにはあのフィールドがなかった。
床は水晶の板、辺り一面夕焼けに染まった空、何とも不思議な空間だった。
視線を下に向けると、そこには見慣れたものがあった。
「アインクラッド・・・」
浮遊城アインクラッド、それは今、徐々に崩れている。
「そうか、終わったのか・・・」
俺はその城をただ眺めていた。二年もの間俺はあそこに閉じ込められてい
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