第八章
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「幸せ者やの、御前は」
それを見た阪急のファースト加藤が言った。
「最後の最後でこんなん打てて」
仲根はその声にハッとした。見れば球場を埋め尽くすファン達が彼に惜しみない声援を送っていた。
「仲根、遂にやったな!」
「西本さんに最高の贈り物やぞ!」
そうであった。彼は西本の恩に報いる為に打ったのだ。そしてそれを今捧げた。
「仲根」
西本は彼に声をかけた。
「有り難うな」
そして温かい声で言った。
「はい・・・・・・」
それを見下ろす仲根の目に熱いものが宿った。
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