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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
03 「叔母と、相棒?」
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くてね。悪いとは思うが理解してほしい」
「別に構わないよ。レーネさんが忙しいのは分かっているし」
「……そこに先ほどの本音はいらないのですか?」
「話が脱線する可能性があるから言わないよ」
「それもそうですね」

 視線をレーネさんに戻すと、意味深な目で俺とスタークスを見ていた。怒っているのかとも思ったが、経験測で導き出される答えは違うと出ている。

「すみません、話の邪魔をしてしまいました」
「いや構わないよ。君達の仲が良さそうだから、かえって話しやすくなったからね」
「私達の仲? ……レーネ、あなたは何を話すつもりなのですか?」
「簡潔に言えば……シュテル、君にはショウと一緒に地球に行って生活してほしい」
「はあぁぁ!?」

 真っ先に声を上げたのは、俺でもスタークスでもなくファラだった。彼女はよほど興奮しているのか、胸ポケットから出てレーネさんの目の前に移動する。

「ど、どどどういうことですか?」
「どうもこうもそのままの意味だよ。研究の段階が進んだ以上、君のデータは前よりも必要になる。私がいない以上、誰かに頼むしかないだろう?」

 突然のことに内心には戸惑いもあったが、今のが理由ならば納得するしかない。
 ジュエルシード事件以降、資格を取るために勉強に励んでいるが取れるのはまだまだ先だ。ファラのメンテやデータの送信をする場合、誰かに協力してもらわなければならない。

「だけど……だからって、この子じゃなくてもいいんじゃないですか!」
「あいにく研究に携わっている者の中で、地球に行かせられるのはシュテルだけなんだ。来て間もないということもあって、任せていることが少ないからね。それにシュテルは若い。色んな経験をしておいたほうが今後のためにもなるだろう。まあ、本人への確認はまだしていないのだが」

 全員の視線がスタークスに集中する。スタークスは何かしら考えているようだが、表情からは読み取ることができない。

「…………」
「……シュテル、どうかな?」
「……知り合いが心配するでしょうが、仕事の一環として行くわけですから納得してくれるでしょう。ですので私は構いませんよ」
「そうか……ショウ、君はどうかな?」

 レーネさん以外と暮らすと考えると違和感を覚えるが、スタークスはファラのために住み込みで働くようなものだ。それに彼女は研究に携わっている以上、レーネさんが俺の母親ではなく叔母であることを知っている。
 おそらく地球に帰るのは夏休みの下旬。もうしばらくはこっちで過ごすだろうから、スタークスとの仲も少しは進展するだろう。地球での生活を考えると色々と思うところはあるが、少しすれば慣れるはずだ。
 高町のレイジングハートのように携帯に優れていないことから、ファラには留守番してもらっている
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