例えばこんな部屋で過ごすのはやたら長く感じるだろ
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俺がISを全く使えず操作の全てをオウカに任せているというのは、今のところ限られた人間しか知らない。IS委員会にも報告していない。織斑先生によって作られた「ISと喋れる」的な噂位は知っているが・・・皆今回の件で暴走したのが俺ではなくオウカであることは知らないという訳だ。
だから相手がテロリストとはいえ殺人未遂レベルの事をした罪は俺に圧し掛かる。もし万が一これがオウカに圧し掛かったりしたら、きっとオウカはコアを初期化され凍結されてしまうだろう。
それだけは嫌だったから俺がすべてやったことにした。特例で御咎めなしに、と言う流れもあったがそれだと俺の気が済まないし、万が一にでもオウカの所為にはされたくなかったので甘んじて受けた。人間の罪なら反省すれば法的に償われたことになる。でもISはモノだからボタン一つで全てを失ってしまう。オウカが居なくなるくらいならば・・・俺が罪を被るだろ普通。
とは言っても刑法上の責任とか問われている訳ではない。IS同士での戦闘は原則禁止だが相手側の先制攻撃があった場合には反撃が認められていたと思う。・・・知識に自信が無い。オウカがいれば答え合わせしてくれるが、彼女は現在ジェーンさんに預けてある。
オウカに会いたいな。自分の所為で俺が謹慎受けてる訳だし、待機形態でジェーンさんに預ける時も泣きじゃくっていた。そのことを思い出すと、胸の奥に何かを押し込まれたような痛みが走る。出会って以降一度も離れなかったパートナーがいないことが落ち着かない。一緒にいてほしいと切実に思う。
・・・って考えてたら面会が来た。二人の小さな子供だった。うしおとほむらというらしい。何故か俺の事をパパと呼んでて、その後しばらくしりとりしたりして遊んだ。
目がジェーンさんに似てる?でも髪の毛は黒だ。名前からして日本人だろうが、いったいどこから入り込んだのだろう?保護者のお姉さんが連れて帰っていったけど、こんな所に辿り着いてるってことは学園の関係者のお子さんだろう。
9月19日
こんな中にいても授業は受けなければならない。といっても通信授業だが。分からないところが多くて一苦労だ。だが・・・今日漸く外の情報が手に入った。会長がミリアを通してこっそり教えてくれたのだ。
オウカの暴走が止まったその頃、外にも襲撃者が来たらしい。しかもISが2人も。片方は『サイレント・ゼフィルス』・・・名前は聞いたことがある。前にセシリアがティアの後継機としてそんなISが開発されていると言っていた。
どうも強奪されたらしい。何でそう言うのニュースにならないの?って聞きたくなるが。大人の事情らしい。とにかくテロリスト2世と3世がISを抱えてやってきたという事実が重要だ。見た目はゼフィルスが蝶でもう一つがサソリ。あのテロリスト1世さ
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