ルリム・シャイコースとの戦い X
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神速発動中は、精密な動きが出来ない。だからこそ、彼はわざわざ神速を解いて攻撃しようとしていた。
・・・だが、神速発動中でも当たるくらい、範囲の広い攻撃ならどうなるのか?
「『製鉄』装填・・・!!!」
彼が『製鉄』の力で生み出したのは、爪であった。長さ7メートル以上はある日本刀のような形状をした爪。それを、両手の指全てから出しているのである!!!
「お、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
斬!!!
恐らく、ルリム・シャイコースには何が起こったのか分からなかっただろう。護堂の攻撃により、細切れと化した彼には。
「・・・『神速』削除・・・。」
彼が神速を解除すると、世界は元のスピードに戻る。
「・・・ぐ・・・!」
護堂の身体がジクジクと傷んでいる。どうやら、短時間で神速を使いすぎたようだ。
『なぜだ・・・!何故、俺が負ける・・・!?』
細切れになり、光の粒子に変換されていきながらも、まだ意識のあるルリム・シャイコース。”イイーキルス”は彼の吹き出す漆黒の血液により、煙を上げて溶け始めている。
護堂は、この邪神の最後の質問に答えることにした。
「・・・アンタは、人間を舐めすぎだ。あと、必要以上に警戒しすぎた。俺を捕らえた時、すぐに”イイーキルス”の力で俺を殺していれば良かったのに。」
『・・・・・・そうか。』
それだけ呟くと、あれだけ猛威を振るった邪神は、最初から何もなかったかのように跡形もなく消え去った。
空を飛ぶ護堂の目に映るのは、キラキラと輝くアーグラだけだった・・・。
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