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カンピオーネ!5人”の”神殺し
ルリム・シャイコースとの戦い X
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かった・・・と護堂は切実に思った。

(はぁ・・・考えるのは後、だな・・・)

 色々と考えながらも、ルリム・シャイコースから意識を逸らしていた訳ではない。敵は邪神。どんな手段を用いてくるかは分からないのだ。今こうしている間にも、遠方から”イイーキルス”の光が降り注ぐかも知れない。

「取り敢えず・・・まずは生き残ってからだ!」







「始まった・・・!」

 そこから少し離れた場所では、息を切らした祐里が、民家の屋根の上から戦場を見つめていた。

「勝ってください・・・。護堂さん・・・!」

 祈るように手を合わせる。しかし、そもそもカンピオーネとは神を殺す者たちであり、基本的には神の敵だ。祈ったからといって、加護が期待出来るわけでもないのだが。

 それでも祐里は願わずにはいられなかった。遠方で始まった戦いは、ここからでもハッキリとわかるほどの激しさとなっている。護堂に怪我はないのか、それだけを彼女は考えていた。

「・・・私に、出来る事があれば・・・!」

 護堂の眷属となったが、彼女に戦闘など不可能だ。これでは、ただ助けてもらうだけの役立たずとなってしまう。それが、とても嫌だった。戦闘では足でまといでも、何か他のことが出来ないか、と彼女が考えていた矢先・・・

「・・・え?」

 彼女は、不思議な光景を目撃した―――






『クトゥグア様の気配を感じて急いで来てみれば・・・!まさか、貴様があの方を殺していたとはな!』

 クトゥグアは、炎と氷の邪神たちの頂点だ。護堂が発動した権能、【炎の王国(フレイム・キングダム)】が放った莫大な呪力を感知してきても、全く不思議ではない。おそらく、何らかの繋がりがあるのだろう。
 ルリム・シャイコースは、激怒していた。

(・・・ん?待てよ・・・?)

 護堂は、恐ろしい程の殺気を放つルリム・シャイコースを警戒しながらも、周囲の地形を『嵐』の風で索敵していた。【ステータス改竄(チート・コード)】は、遠隔で操作しようとすると極端に精度が下がる権能だが、あれほど大きな物を探すくらいのことならば出来るのだ。
 しかし、索敵範囲内のどこにも”イイーキルス”が見つからなかった。てっきりどこかに隠していて、護堂の隙を狙っているのだと思っていたのだが・・・

(さっきの光景を見る限り、”イイーキルス”は自由に出し入れ出来るような代物じゃない)

 もしも自由に出し入れ出来るのならば、護堂の攻撃を食らって距離を取るなどという、危険と隣り合わせの方法を取る必要がない。あれだけ巨大な氷山だ。護堂の攻撃に合わせて目の前に出して盾とするなり、護堂の真上に出現させて押しつぶすなり、そういう使い方が出来るハズである。そして出来た一
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