第十一章 追憶の二重奏
第二話 家族
[11/11]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
それだけしか口にせず、黙って俺を見送るだけだった。
「……一人じゃない……か……」
何を思って言ったのか未だにわからないが、その言いつけは今のところ守っている。
……何とか守っていた。
巨大なゴーレム程度のレベルならあっちの世界でもそれなりにあったが、万単位の軍を相手に取ったのは流石に……いやしかしだな、あの時はそれ以外に方法がなかったというか……。
と、士郎が誰に言うでもなく言い訳を考え始めた時、
「ここにいたんですね」
後ろから柔らかな声を掛けられ、士郎はゆっくりと後ろを振り向く。
そこには、
「何をしているんですかシロウさん?」
そこには長い桃色の髪を風に靡かせながら、柔らかで暖かな笑みを浮かべるカトレアの姿があった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ