20years ago ”Beginning of the world”
#02
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された。獲得している《職》及び《技術》は無い。スキルウィンドウを操作して、クラスを《銃士》設定。すると、初期装備の【シューター】なる名の銃が、アイテム欄に追加された。スキル欄に出現したいくつかのスキルから、《機動銃》を選択。Lv1で使用できるスキルの数は一つ。加えて、スキル熟練度0では、この程度のスキルしか使用できない。
「まるっと初期装備のままだな……」
MMOゲームでは、βテストに参加したプレイヤーには何らかの特典が与えられている場合が多い。例えばβ時代のアバターをそのまま使えるとか、ゲーム初期の頃に結構使える武器とか。しかし『SR004』では『アバター画像』は存在しないため、あるとすれば特典アイテム。しかしステータスを見る限り、それも無い様だった。
それもそうか、と思う。『SR004』はβテストと言っても、『公開性』。人数制限があるわけでもなく、それに最終日には五万人を超えるテスターがいたのだ。それらすべてに得点を配る方がおかしい、と言っていい。
とりあえずは、β時代の感覚を取り戻すことが先だ。基本的にはβ時代と変わりないように思えるが、グラフィック以外にも強化されたことがあるかもしれない。幸春改めユキハルは、隣でステータスを確認している優里ことユウリに声を掛けた。
「どうだ?」
「うん。なんか初期装備然としたデータ」
「まぁ、普通はそうだろうな……」
うん。と頷いてみる。初期から強力なデータだったら、バグか何かだと勘違いしてしまいそうだ。その一点に関しては、このゲームは心配いらずと言えよう。
「じゃぁ、初期ビルドの設定に入るか」
ユキハルの言葉を受けて、ユウリが頷く。
「簡単に『SR004』のビルドの作り方を説明するぞ。『SR004』は、《職》、《技術》、そして《称号》の三つで、プレイヤーの技能が分けられる。《クラス》はレベルが上がるごとに多く取得できるようになり、最高レベルの100で取得可能クラス数が20。特定のクラスを強化していくと、上位クラスが選択可能になる。……ここまでは良いか?」
「なんとか」
ユウリが苦笑する。VRゲーム内では、感情表現が現実の物より豊かだ。考えていることが顔に出にくいユウリと接するにあたって、これは非常に便利な特徴であった。
ユキハルはユウリに、スキルウィンドウから《クラス》を一つ選択させる。初期でプレイヤーが選択できるクラスは、《剣士》《銃士》《呪術師》の戦闘三職を始めとして、ロールプレイ系含め20。これらを組み合わせることによって、さらに強力な上位クラスを取得するための準備が可能となる。もっとも、Lv1では取得できるクラスは一つだけなので、複数取得す
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