プロローグその3:今日俺寝れなくね?
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なくちゃいけない事があるんだ」
「魔法の事?」
「そう、良く分かったね」
「だってそれしか無いじゃん…」
案の定、フェレットのユーノ君は俺に今日の出来事について話をしに来たようだ。
「それだったら話は早い……」
俺の机の上に座ったフェレットのユーノ君は神妙な面持ちでそう言うと、語り始めた。
まず初めに、フェレットのユーノ君は本名を『ユーノ・スクライア』と言うそうだ。
俺達とは違う世界に住む『スクライア』という部族の一員で、何でも遺跡発掘を生業としているとか何とか…。
兄貴と似たような事をしているんだな、このフェレット。
俺は遺跡の中で、キューキュー鳴きながらせっせと発掘作業をするフェレット集団を想像して吹き出しそうになった。
えんれぇファンシーな光景だなおい。
でもってこのフェレット、どうやらとんでもないモノを発掘したらしく、それを然るべき場所に輸送するよう手配したそうなのだが、それを輸送していた船が事故ってしまい、とんでもないモノとやらを海鳴市にぶちまけてしまったそうである。
それは『ジュエルシード』とか言う宝石みたいな魔力の結晶体だか何だか良く分からん物で、一個だけでも次元震とかいう災害を引き起こす恐れのある危険物だそうだ。
次元震がどんな災害なのかは分からんが、下手すりゃ街一つが消し飛ぶレベルどころの騒ぎじゃ無いらしい。
石ころ一つで海鳴がヤバい、てな感じである。
で、責任を感じたユーノは自力でジュエルシードを回収しようとしたが、ジュエルシードが変異した化け物に返り討ちに遭い負傷していた所を高町さんに助けられたそうである。
そんでもってその夜、化け物がユーノにリベンジをかましに動物病院にまでカチコミに来たらしく、焦ったユーノはとにかく魔法を使える人が居る事を祈って念話というのを飛ばしまくったそうだ。
つーか、動物病院が半壊したアレってダンプでなくてそんなのが原因だったんだ…。
そしたら高町さんが駆け付け、何たる偶然か高町さんは途轍もない魔法の才能の持ち主だったらしく、その後成り行きで魔法少女になってもらったそうである。
その後、ユーノを手伝う事を決めた高町さんはジュエルシードとやらを探す為に魔法少女に変身して海鳴市の彼方此方を飛び回っていたそうなのだが、そこで見つけたのは俺達だったという事だ。
本来普通の人間が入ることの出来ない結界の中に俺達が居た事にかなり驚いたそうだ。
それだけならまだしも、俺達が『デバイス』を持っていた事が更にユーノを混乱に招いたらしく、コイツはあの時結構テンパっていたそうだ。
そうは見えなかったけれどな。
「……という訳なんだ…それで、これからが本題なんだけれど……」
ユーノ
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