危機、到来〜
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の・・・!」
「つ、椿・・・!」
力が入らない。椿が相手だなんて・・・今まで沢山の憎悪を受けてきた・・・けど・・・椿の憎悪を受けるなんて・・・思いもしなかった。
「わぁぁぁぁ!」
「あっ・・・!?」
椿に弾かれ、刃が・・・
「世話が焼けますねぇ!」
凌統が椿の一撃を弾き、闇風が姿を変えて椿と渡り合う。
「あ、あの・・・ありがとう、ござ・・・ひっ!?」
刃がアタシの首に当てられる。
「あまりにも馴染みすぎてて気づきませんでしたけど・・・仲間面しないでくれます?」
表情は笑顔。ただし、殺意が籠められて・・・アタシは身体が震える。
「あっ・・・あぁっ・・・」
息が出来ない。
「たまーに笑顔とか見せてたけど・・・ふざけてんの?」
「ち・・・違・・・」
ズン!
直後に凌統の拳が腹に叩き込まれた。
「ぐっ・・・おぇぇ・・・!!」
「違う・・・?何が違うの、破壊者」
「う・・・あ、ぐ・・・ひゅ・・・」
息が・・・
「この状況なら亮様も咲様も気づかない。アンタを殺しても、問題ないよ?」
ちなみにルークさん達は椿が新たに出したモンスター達と戦っていた。だから・・・今は誰も見ていない。
「アンタは仲間を消し・・・三國を滅茶苦茶にした・・・そんな大罪人が生きていられると思った?もしかして、この戦いで仲間面してたら勝手に許されると思った?」
「・・・う」
「は?」
これだけは・・・譲れない。
「違う・・・!咲達と戦ってるのは逃げる為じゃない・・・椿を助けて、罪を償うため・・・!!ここで殺される訳にはいかない!」
正面から凌統を見る。
「・・・殺される訳にはいかない・・・か。貴女が消した人間もみんなそう思ってたでしょうね」
「・・・アタシの能力で、みんな死んでない。それは周泰達で分かると思う・・・だから・・・アタシの世界を渡る力で全ての人を捜す!それが償いにもなるし・・・ううん、そんなんじゃ許されない・・・けど・・・今はそれぐらいしか思い付かない・・・」
「バカですか?何人の人間がいると思っているんですか。貴女達が消した世界がどれほどあると・・・」
「全部分かる。闇を持ってるからそれを探れば・・・いや、闇に頼らなくても・・・アタシは忘れたことなんてない・・・苦しむ人の顔を・・・能力で消した分だけ傷つくこの身体の痛みが・・・全てを思い出させてくれる・・・!」
「・・・じゃあここで私に殺されるとしたら?」
「今は・・・抗う。生きなきゃ罪を償えない。アタシは一人でもアタシなりにシンと戦う!」
「・・・」
凌統がしばらく冷めた目で見た後・・・笑った。
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