暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
危機、到来〜
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・・余力を残すかダメージ覚悟か・・・」

「お待たせ!」

シィが明命に殴りかかる。

「シィ!待ってた!」

「ごめんごめん。二人があまりにも速くて・・・キリエ、モード双剣でお願い」
『了解です!』

『シィさんに続きましょう、亮さん』

「ああ!シィ、掻き回してくれ。一発目覚まし代わりにぶちこんで見る」

「うん!」

今度は二人がかりだ。さすがの明命も多少は焦りが・・・見えない。

「はぁ!」

「たらぁ!」

だが、確実に隙は増えてる。俺はシィが明命に斬りかかったタイミングで背後に周り・・・拳を引く。

「拳を引き・・・身体の力、踏み込む際にも・・・」

拳を開き、指の第1、第2関節を曲げる。掌底の形だ。踏み込む足から回転させる腰、全ての力を無駄なく腕に、拳に伝える。

「アンチェイン・ナックル!!」

更に、クラナ特有の透明な魔力。そして彼自身が鍛え、増大した気を流す。気と魔力は反発しあい・・・更なる威力を生み出した。

ズガァァン!!

明命が防御するが、それごと吹き飛ばす。




『アンチェイン・ナックルを・・・』

『ただ、相棒達が使うのとは打ち方が違いましたね』

「ああ、自己流だ。クラナの魔力はすぐ消えちゃうらしいけど、魔力である以上気とは相性がよくない。消える前に爆発させれば威力の向上にも使える」


「ふーん・・・クラナ、全部終わったら手合わせしようよ」

『え?シィさんと・・・?』

『見た目はフェイトさんそっくりでも戦い方が違いますから・・・斬新な戦いになりそうです』



「・・・お喋りは終わりみたいだ」

見ると明命は立ち上がっていた。

「・・・どうやら逸らされたみたいだな・・・」



「決まったようにみえたけどなぁ・・・」

『服が破れただけ・・・ですね』

「マジかよ・・・」

初めて使う技じゃ手応えがよく分からない・・・咲の方は・・・



































咲〜



「オォラ!!」

ガゴォン!

振り下ろした鎌は避けられ、直後に来た刃を回避する。

「っとと・・・」

「早貴ちゃん、離れて!」

サチさんが白い弾を発射し、恋が弾いた隙に剛鬼が攻撃するが、闇の障壁で防がれる。

「堅い上に破壊力抜群・・・なんつーチートだ・・・」

・・・今にして思えば、凄い人物と両思いだったのか・・・

「お互い大変だよな、剛鬼」

「・・・大変とは思わないな」

「・・・はっ、お前ならそう言うと思ったぜ」

恋が構え・・・
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