危機、到来〜
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闇の壁が消え、見えたのは残っていたメンバーの疲労困憊の姿だった。
「クラナ!」
「無事・・・でしたか」
「俺たちはな・・・一体何が」
『皆さんが闇に囲まれている間、こちらも大量の敵に囲まれました。撃退はしましたが、あまり余力は残せず・・・』
「そうか・・・」
続いて咲が走ってくる。
「おいおい、随分好き勝手やってくれてるみたいだな・・・」
「まったくだな・・・」
「お兄ちゃん、無事ですか?」
ユイの声が聞こえ、振り返った瞬間、思考が一瞬止まった。
「ユ・・・!」
ユイの背後に・・・明命が立っていた。
「ユイっ!!」
「え・・・」
ズシャ
「あ・・・」
ユイが斬られ・・・消滅した。紫のオーラで・・・直葉のように・・・
「ユイちゃん!?」
アスナが明命を見て、構える。
「よくもユイちゃんを!」
「アスナ、まっ・・・」
・・・一瞬だった。明命はアスナの一撃を避け、流れるままにアスナを切り裂いた。当然アスナも、消滅した。
「アスナ!ユイ!」
「動くな兄貴っ!!」
俺が怒鳴るとキリトは立ち止まる。・・・その直後だった。
「ぐああ!?」
「きゃああ!?」
「っ・・・アス兄、シェリア・・・!?」
二人は恋によって斬り伏せられ・・・消滅した。
「っ・・・春鈴、ソフィ、シィ、剛鬼!こっちに来い!」
「キリト達もだ!早く!」
すぐに一ヶ所に集まるが、ここからどうしたものか・・・
「とにかく戦わないとな。恋の相手は俺と・・・剛鬼とサチさん、手伝ってくれ」
「・・・ああ」
「・・・うん」
恋が敵であること、アスナとユイが消滅したせいで士気ががた落ちになっている。
「明命は分かってると思うけど高速タイプ・・・シィ、クラナ。・・・頼む」
「OK」
「はい」
「アタシたちは?」
「愛依達はそのまま待機。何があってもいいように構えていろ」
「咲、気をつけ・・・ったぁ!?」
明命が踏み込んで来たので俺達は回避する。
「くっ、千の・・・」
「っ!」
ビュオン!
「わぁ!?・・・この、マギア・エレベアを使わせないつもり!?」
「アル!ギア・・・っあ!?」
すかさず明命がクナイを投げ、クラナを牽制する。
「明命、癖を見抜いてるのか・・・うわっ!?」
明命の一撃を避ける。・・・くそ、目で見えても身体が追い付かないっての・・・!
「クラナ!少しでもいい、俺を信用してるか!?」
「え?な、なんで・・・」
「いいから答えてくれ!」
「・・・信頼は
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