番外4話『ウイスキーピークの夜』
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離す。
「……行くの?」
「ん、まぁさすがに無視ってわけにもいかないだろ?」
「……そうね」
立ち上がる。
あぁ、ナミの温もりが欲しい。
ナミを置いて船から降りて、一つだけため息を落とす。
俺はナミが好きだ。この気持ちを諦めることはできそうにない。
だから諦めない。
突っ走る。
あとのことはなるようになれ、だ。
それを、決めた。
「ゾロには報告しとかないと」
ゾロの後押しもあったから今回俺の考えもまとまったようなものだ。報告しないわけにはいかない。
とりあえず銃声のほうに行くか。
うん、なんか決めたら楽になったな。
……しかし今日のナミはなんかエロかった。
船から徐々に離れていくハントの背を追って視線を動かしていたナミがため息を落とした。
「もう」
置いてあったタオルで顔をぬぐいながら苛立たしげに呟く。
「……ヘタレすぎ」
じっとハントの行く先を見つめるナミの表情を月光が照らし出す。
彼女の綺麗な白い肌が夜の光に映えていた。
この後、ミスウェンズデー、本名はビビというアラバスタの王女とその飼い鳥を船に乗せ、さらには王下七武海の一人、クロコダイルに狙われるようになることを、まだ彼らは知らない。
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