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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
三章
調略結果
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開ける。ちなみに俺は久遠の隣だ。

「先日の稲葉山城制圧をした首謀者であった竹中半兵衛重治を一真が説得及び救出し、我が織田家中に加わった事は皆、知っているであろう。稲葉山城は、現在本来の持ち主である斉藤龍興が起居している・・・・が、先日の事件があった事で、美濃内部は動揺しているとの報せが入った。ここが切所。蝮より受け継いだ譲り状を、現実のものとすべき時が来た」

「しかし殿。美濃は国人衆美濃八千騎と言われ、強き武士が多き国。・・・・対して尾張は東海一の弱兵と薦まれる程、兵の質は悪うございます。果たして・・・・」

「うむ。麦穂の懸念も当然の事であろう。だからこそ我は先日来より美濃内部の調略を進めておる。・・・・一真、報告せい」

「分かった。先程調略をし終えた二人に説明してもらおう。ひよところ、緊張しなくていいから気楽に報告をしろ」

「「はいっ!」」

と俺が気楽になと言った後に調略をした二人が説明をし始めた。

「美濃という国は普通、二つの地方に分けられています。それぞれ西濃、東濃と呼ばれ、そこに根付く勢力も西濃衆、東濃衆と呼ばれています」

「一般に、西濃は畿内に近く、京への道に連なるためか商人多く、多いがために西濃出身の者は利に聡く、聡いがために主家への忠誠が薄いのが特徴です。対して東濃衆は主家への忠誠力が強く、固陋な者が多いために、西濃衆との仲はあまりよろしくありません」

「殿より命じられました我ら一真隊は、西濃衆を中心に調略を進め、程なく、安藤・氏家・稲葉の三氏に内応の約束を取り付ける事に成功しました。このお三方は、元々稲葉山城乗っ取りにも加わっておりましたし、その事で龍興殿との仲も険悪になってましたから結構簡単に落とせました」

「また東濃衆の内、遠山、市橋など、尾張に近い在所の勢力も、内応する手手筈となっております」

ころが言った遠山・市橋は、遠山氏の本拠地・遠山庄と、市橋氏の本拠地・市橋庄の事だったな。と言う事は、美濃斉藤家の柱石らしい。それが揺らいだそうだ。稲葉山城乗っ取りから見て、龍興の人心が離れているようだ。

「はい。今は西美濃三人衆からの上申、と言う形で、兵の移動や城内の備蓄を浪費するように仕向けています」

「愚考ながら、最早稲葉山城は塾れた柿と見て、まず間違いないかと」

「一真はどう思う?」

「俺か?俺もひよやころの言う通りだと思う。もう稲葉山城は内部はボロボロのはず、それに外では美濃の有力豪族がバカにしてると思うし。それに今は龍興の側近が暴走してると思う」

「デアルカ・・・・よし。美濃の事はひとまずおけ。今はこれより行う演習に集中する。各隊は稲葉山城攻略を念頭に励め・・・・開始は一刻後とする。壬月、お前が宰領せい」

「御意。では各々方にお伝えいた
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