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ゲルググSEED DESTINY
閑話 一日遅れの St. Valentine's day!
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いだろうからな。そんなのは君にも失礼だろ?」

『血のバレンタイン』の事を思い出してか、憂鬱気な表情で苦笑いしながらそう言う。ミーアは思わずばつの悪そうな顔をする。だが――――

「カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ。何良い子ちゃんぶってんだよ。あー、アレですか?憂鬱気な顔つきも絵になるってやつですかぁ?良い身分っすね。そんな風にやってもモテるんですから。俺なんて一個もチョコもらってないっているのにさぁ」

クラウの中で何かが弾けた(SEEDではない)――――遂に切れたクラウ。チョコレートを貰えなかったのがそんなにもほろ苦かったのだろうか?最早最低を通り越して畜生以下である。こいつは一度三悪道にでも落ちるべきではなかろうか。

「あんたって人はァァァ――――!」

シンは思わず急にそんな事を言い出したクラウを殴りつける。修正してやる――――とクラウの中で脳内再生がされた。

「これが若さか……」

議長が何かつぶやいているが誰も気にしない。

「ハァ、そんなんだからチョコ貰えないんだろ?」

ハイネは小さく溜息をついた。レイやショーンも同意する様に頷いている。

「二か月後にチャジャンミョンでも食べよ……」

殴られたクラウは地面に倒れながらそう呟いたという。
ちなみにアスラン――――墓参りで気持ちが落ち込むから、そんな中でチョコを受け取るのは相手に失礼だとか何とか言っているがカガリからのチョコは郵送で受け取っているあたり、ちゃっかりしていた。







「今日こそ、今日こそは絶対に渡してみせる」

ハートマークの梱包を持ったルナマリア。言うまでもない、チョコレートだ。しかし今日は2月15日――――もうとっくにバレンタインデーは過ぎていた。昨日渡そうとしたのだが、バレンタインデーに渡すチョコはプラントでは当然本命だ。オーブのように義理に隠れて渡すなどという事は出来ない。結果、機会を完全にルナマリアは逃したのだ。
それでもせっかく作ったチョコレート。渡さないなどありえない。例え一日遅れだとしても渡したい。乙女心も何たる複雑なものたるやいなや。昨日渡せなかったのになぜ今日渡せると思える?

「――――いた」

曲がり角からこっそりのぞくルナマリア。シンが普段からここを通る事は一か月前からリサーチ済みである。昨日はここに来た段階でシンが手にチョコの沢山入った紙袋を持っていたから打ちひしがれて渡せなかったのだ、と自分に言い聞かせるように言い訳をして出ようとする。

「大丈夫、チョコだっていってもバレンタインは昨日過ぎた。だから告白だなんて思われないはず……ってそれはダメじゃん!?」

本命を渡しに来たのに本命と思われない。明らかに失敗である。今更そのことに気が付いたルナマリアは思
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