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偽典 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第8章 そして、伝説へ・・・
最終話 帰還
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なっては確認する術もない。
特技にイオナズンと記載しても、公務員では意味がないな。
「!」
ジンクと同じレベルの発想しか出来なかったことに気が付き、思わず悶絶してしまった。
特に体調も問題なかったため、俺は、2週間ほど入院してから、職場に復帰した。
市の12月議会も終わり、予算要求作業も一段落ついていたこと、入院の時期が年末年始と重なっていたことから、大きな仕事の穴を開けることはなかったが、2月の議会対応にすぐさま追われるようになった。
やがて、日常の生活に戻っていった。
普通なら、俺の冒険の物語はここで終わるのだろうが、現実はそのまま続いて行く。
インスタントラーメンを食べて、涙を流したら、周囲から本気で心配された。
久しぶりにドラクエ3を買い直したら、直後にWiiのソフトが発売されて、結局本体ごと買ってしまったりと、そんなに大きな波乱もなかった。
まあ、魔王はおろかモンスターもいないし、呪文で火の玉が出るようになったりしたわけでもない。
結婚することになった。
お見合い結婚ではあったが、あれはお見合いといえるのだろうか?
職場内や遊び友達、相手の家族総出によるプロデュースは、俺を結婚以外ありえない状況へと追いつめた。
だいたい市長まで巻き込むな、市長まで!
俺のどこが良いのかわからないが、それでも俺と一緒にいてくれて嬉しく思ってくれるのなら、断る理由もない。
周囲の冷やかしや妬みなどが渦巻く中で、それでも無事に結婚式は済んだ。
二次会で友人から、俺が隠密のサリシュアンファンであることが明らかにされたが、誰も知らなかったので問題なかった。
もちろん、有志によるクリスマスイベントも中止となった。
クリスマスが中止になったわけではないけれども。
ときどき、ドラクエ3の世界での生活を思い出すことがある。
戻れるのかどうかはわからないが、戻ったときに快適な生活ができるよう、いろいろな知識を学んでいた。
もし、戻ることが出来たら、この知識で技術チートができるだろう。
1年とはいえ、国政を担ったことがある。
だから、あの世界の科学技術は把握している。
モンスターがいない世界でも、生活の糧を得ることはできるだろう。
誰も信じてくれないと思うので、二次小説の投稿サイトに掲載した。
もちろん、自分だとわからないように、転生の状況は改変させているが。
それなりに読者もついたが、完結すればやがて忘れられていく。
俺も、生まれてきた子供達の相手をするうちに、そのときの記憶も遠い過去のこととして、思い出すこともなくなっていった。
その後は、まあ、いろいろはあったが、幸せな日々だったと思う。
窓際にある木の枝も、既にすべての木の
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