第十四話 聖剣ですか破壊計画ですか
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ているよね?」
「ええ」「(コクッ)」
「イリナとゼノヴィアが俺達のところへ訪れたとき、彼女たちはこう言ったんだ。『教会は堕天使に利用されるくらいなら、エクスカリバーが全て消滅してもかまわないと決定した。私たちの目的は最低でもエクスカリバーを堕天使の手から無くすことだ』ってな。つまり、彼女たちは奪われたエクスカリバーを最悪破壊して回収するってことだろう?」
「そうね。その認識でいいと思うわ」
「なら、その奪還作業を手伝わせてもらえないかなって思ったんだ。木場を中心にしてね。三本も奪われたんだから、一本ぐらい俺らが奪還、もしくは破壊してもかまわないだろう」
「・・・祐斗先輩にそこでエクスカリバーに打ち勝ってもらい、想いを果たしてほしいというわけですね」
「うん。木場はエクスカリバーに勝って、自分と昔の仲間の復讐を果たしたい。ゼノヴィアたちは堕天使達からエクスカリバーを破壊してでも奪いたい。意見は一致してる。あとは、彼女たちが俺達悪魔の言葉に耳を傾けてくれるかどうかだ」
「難しいわね・・・」
「う〜ん。ですよね」
「・・・・・・部長や他の部員には内緒」
まあ、リアスは拒否するだろうな。立場というのは、面倒なものだ。三竦みのこともある。
「・・・・・・その話し合いで俺らはケンカを売ることになるかもしれないし、関係が悪化するかもしれない。だから、子猫ちゃんと紫さんは降りてもいいよ。匙も危なくなったら逃げろ」
「今逃げさせろぉぉぉぉ!最悪じゃないか!エクスカリバー破壊なんて勝手なことをしたら、会長に殺される!絶対に拷問だぁぁぁぁ!」
「もしかしたら、交渉が成立するかもしれないだろう?そうなったら、お前にも協力してほしいんだ」
「うわぁぁぁぁ!勝手な言い分だぁぁぁぁ!死ぬ!死んでしまうぅぅぅぅ!」
匙、うん。頑張れ♪
「私は逃げません。仲間のためです」
子猫の一言。
「私はかまわないわ。協力してほしいのなら、手を差し伸べるわ」
「ありがとう、子猫ちゃん、紫さん!」
そして、捜索を再開し二十分。
「えー、迷える子羊にお恵みを〜」
「どうか、天の父に代わって哀れな私たちにお慈悲をぉぉぉぉ!」
・・・・・・えっとー。目立ちすぎです。奇異な視線を向けられてますよ。
「なんてことだ。これが超先進国であり経済大国日本の現実か。これだから信仰の匂いもしない国は嫌なんだ」
「毒づかないでよゼノヴィア。路銀の尽きた私達はこうやって、異教徒どもの慈悲なしでは食事も摂れないのよ?ああ、パン一つさえ買えない私達!」
「ふん。元はと言えば、お前が詐欺まがいのその変な絵画を購入するからだ」
「何を言うの!この絵には聖なるお方が描かれている
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