第十四話 聖剣ですか破壊計画ですか
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誠と木場を結界の外にいる子猫に任せ、俺はさらに強力な結界を張る。
「ええ、そうね。不本意だけど、始めましょう」
さて、授業を始めよう。
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戦闘を始めて数分がたった。俺は服を着直したイリナと、俺を見定めるような目を向けるゼノヴィアに向き合っている。戦闘を始めて、俺がやっていることは、とことん受け流していることだ。正直、楽だ。伊達に妖夢と殺陣をやったわけじゃない。妖夢より速度が遅い。ゼノヴィアは相変わらず脳筋。イリナははっきり言って宝の持ち腐れ。部員は一誠を心配して保健室にいる。人間の俺でも妖夢の剣を辛うじてではあるが避けられるんだ。妖怪の俺だったら、当然の結果かもしれない。
「はあ!」
ゼノヴィアが聖剣を大上段で振ってくる。それを、雪夜で受け止める。既に永遠化済みだ。ギィィィィンという金属音が鳴り響く。初めて受け止めたが、やはりそこまで重くはない。聖剣に頼りすぎだ。
「凄まじい力だな。『戦車』か?」
「『兵士』よ」
「たあっ!」
見え見えですよ。イリナさん。逆手に持った雪夜で受け止める。後ろから攻めても、気配やらが丸見えですよ。後ろを向く意味もない。
やっぱりな〜。籃が相手だと尻尾九本+本体で実質十対一だから、二人ぐらい楽だ。
「ねえ、紫ちゃん。なんで悪魔になっちゃったの?」
イリナが聞いてきた。
「今関係あるのかしら?随分と余裕ね」
「でも!どうしてかぐらい教えてよ!」
「神器を持っていたから、堕天使に殺されかけたのよ。そこで、リアス・グレモリーに駒をもらったのよ」
イリナは黙った。どうしようもなかったとわかったのだろう。正確には、銀髪に殺されかけたんだがな。
「貴様も余所見をしている余裕があるのか?」
ゼノヴィアがまたも大振りで斬りかかる。隙だらけだ。受け流す。
「ええ、余裕ね。少し、あなたたちの欠点を教えてあげましょうか」
「戯れ言を!」
ゼノヴィアが再度振るう。
「あなたは力に頼りすぎね。だから、速度がないわ」
横凪ぎにくるエクスカリバーを伏せて避け、足払いで浮かし峰打ちで吹き飛ばす。
ドゴォ!
「グッ・・・!」
「ゼノヴィア!くッ!」
イリナが入れ替わりで斬り込んでくる。
「イリナ。あなたは宝の持ち腐れよ。『擬態の聖剣《エクスカリバー・ミミック》』はあらゆる形に変化させられるのでしょう?つまりは、あらゆる戦い方に対応できるのよ?剣士でしかないあなたでは、
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