第十四話 聖剣ですか破壊計画ですか
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したイリナに避けられた。一誠は追い打ちにアッパーカットを決めようとするが、顎すれすれでかわす。イリナが聖剣を横凪ぎに振るってくるが、一誠はバックステップで避ける。
「・・・ごめんなさい。あなたを少し見くびっていたようね。いい動きだわ。でも・・・私の勝ちよ」
途端に、一誠は崩れ落ちてしまった。やっぱり、高速思考に倍加を使ったから、最後の横凪ぎがかわしきれなかったか。
「聖剣のダメージよ。悪魔、堕天使は聖剣の攻撃をその身に受ければ、力と存在を消されてしまう。たったそれだけの傷でもこれだけのことになるわ。もう少し傷が深かったら致命傷だったわね」
『Reset!』
倍加が解除されてしまった。
「あと一回の倍加と解放をすれば確実に避けれたでしょうね。いい勝負もできたはずよ。ーーあなたの敗因は、相手との力量差がわからずに神器を使い、目先の欲に目が眩んだこと。読み違いは真剣勝負の場では致命的よ」
「ぐ、ううぅぅぅ」
不味い。傷が結構深い。俺は一誠の傷口に手を当て、境界を操る。
『反転「光と闇の境界」』
あえて声には出さない。バレると厄介だし。
「大丈夫かしら?一誠」
「あ、ありがとうございます・・・」
まあ、頑張った方さ。高速思考を悪用しないでくれ。
「はぁぁぁぁぁああああああっ!その聖剣の破壊力と僕の魔剣の破壊力!どちらが上か勝負だ!」
木場が巨大な禍々しい大剣をゼノヴィアに向かって振り下ろす。しかし、ゼノヴィアは心底呆れた表情を受かべ、大剣にエクスカリバーを向けた。
「残念だ。選択を間違えたな」
ガキィィィィンッ!
耳をつんざく金属音。木場の魔剣が砕けた音だ。ゼノヴィアのエクスカリバーは傷が一切ついていない。
「君の武器は多彩な魔剣とその俊足だ。巨大な剣を持つには筋力不足であり、自慢の動きを封じることにもなる。破壊力を求める?君の特性上、それは不要なものだろう?そんなこともわからないのか?」
ドンッ!
木場の腹部に聖剣の柄頭が抉り込む。
それだけでも、衝撃波が発生するほどの威力だ。
「ガハッ」
「刀身での一撃でなくとも、今の打ち込みで当分は立ち上がれないよ」
「ま・・・待て!」
「『先輩』、次はもう少し冷静になって立ち向かってくるといい。リアス・グレモリー、先ほどの話、よろしく頼むよ。それと、下僕をもう少し鍛えた方がいい。センスだけ磨いても限界がある。それと、一つだけ言っておこう。ーーバニシング・ドラゴンは既に目覚めているぞ。いずれ会うだろうが、その調子では勝てないだろうね」
最早ゼノヴィアは木場を見ていない。
「さて、残るは君だけだな」
俺にエクスカリバーを向けるゼノヴィア。被害がいかないように、一
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