第十四話 聖剣ですか破壊計画ですか
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スカリバーも奪われるぐらいなら、自らの手で壊せばいいだろう。で、奥の手を使ったとしても任務を終えて、無事帰れる確率は三割だ」
「それでも高い確率だと私達は覚悟を決めてこの国に来たはずよ」
「そうだな、上にも任務遂行して来いと送り出された。自己犠牲に等しい」
「それこそ、私達信徒の本懐じゃないの」
「気が変わったのさ。私の信仰は柔軟でね。いつでもベストな形で動きだす」
「あなたね!前から思っていたけれど、信仰心が微妙におかしいわ!」
「否定はしないよ。だが、任務を遂行して無事帰るからこそが、本当の信仰だと信じる。生きて、これからも主のために戦う。ーー違う?」
「・・・違わないわ。でも」
「だからこそ、悪魔の力は借りない。代わりにドラゴンの力を借りる。上もドラゴンの力を借りるなとは言っていない」
ゼノヴィアの視線が一誠に向けられる。
「まさか、こんな極東の島国で赤龍帝と出会えるとは思わなかった。悪魔になっていたとはいえ、ドラゴンの力は健在と見ているよ。伝説の通りなら、その力を最大まで高めれば魔王並になれるんだろう?魔王並の力ならエクスカリバーも楽々破壊できるだろうし、この出会いも主のお導きと見るべきだね」
「た、確かにドラゴンの力を借りるなとはいってなかったけど・・・。屁理屈すぎるわよ!やっぱり、あなたの信仰心は変だわ!」
「変で結構。しかしイリナ。彼は君の古い馴染みだろう?信じてみようじゃないか。ドラゴンの力を」
うん。滞りなく進みそうだ。俺は、携帯電話を取り出して、木場の電話番号にかけようと番号を押す。なんで電話帳の記録から出さなかったんだろう?
『・・・・・・はーい!ご指名ありがとうございまーす!早くて安くて安心、デリバリーゴッ・・・』
ブツッ。
思わず斬っちゃった。あ、間違えた。なんなんだ。何故住所不定無職が電話をとった?あ、間違えた。
再度木場にかけようとしたが、既に一誠がかけていた。俺って機械音痴なのか?少しへこむ。
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「・・・・・・話はわかったよ」
あのあと、木場がきて、お茶を飲んでいる。奥にいる幽々子にとあることを頼み、居間で話を進める。
「正直に言うと、エクスカリバー使いに破壊を承認されるのは遺憾だけどね」
「ずいぶんな言い様だね。そちらが『はぐれ』だったら、問答無用で斬り捨てているところだ」
はあ、喧嘩するなよ。わからんでもないが。
「やはり、『聖剣計画』の事で恨みを持っているのね?エクスカリバーと、教会に」
「当然だよ
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