第十四話 聖剣ですか破壊計画ですか
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魔組が食べ始めたら、堪えきれず食べ始め、そこからはスピードがどんどんエスカレートしていった。
「紫〜。いい匂いがするのだけれど・・・」
来ちゃった。我が家のエンゲル係数。三度の飯より四度の飯。西行寺幽々子。
「・・・!紫のご飯!」
あ、目が飢えた獣の目に。そこからの反応は早かった。台所から自分の箸と器を持ってきて、凄まじい速度で食べ始めた。
「え!?幽々子さん!?食べるの早すぎませんか!?」
まあ、幽々子が来ることを想定した量だからいいのだけれど。
暫くして、食事は終了した。
「ふぅ〜、落ち着いた。君達悪魔に救われるとは、世も末だな」
「あら、満足できたかしら?」
「ああ、一応礼を言っておこう。ありがとう」
「はふぅ〜、ご馳走さまでした。ああ、主よ。心優しき悪魔達にご慈悲を」
あ、十字架切っちゃあかん。
『うっ!』
ほら。一誠と子猫、それに匙に頭痛が走った。俺も一応、頭痛があったふりをしておく。
「あー、ゴメンなさい。つい十字を切ってしまったわ」
うっかりさんだな。まあ、いいか。俺は全員の湯飲みにお茶を注ぐ。
全員が食後の一杯を飲んで一息ついたところで、ゼノヴィアが話し始めた。
「さて、すまないが幽々子とやら。今からする話は部外者には話せない内容なので、少し席を外してもらえないか?」
「そうね。悪いけど幽々子。籃と一緒にいてくれないかしら?」
「わかったわ」
幽々子は席を外す。できれば、幽々子は巻き込みたくない。それでも、首を突っ込んでくるんだけどな。
「で、私達に接触した理由は?」
まあ、偶然じゃないもんな。この交渉は一誠が担当だ。
「あんたら、エクスカリバーを奪還するためにこの国に来たんだよな?」
「そうだ。それはこの間説明したはずだよ」
うん。信用を得られてよかったよ。一応ここは俺の家だから、警戒心を持たれてもおかしくないのだが、飯は偉大なんだなぁ〜。
「エクスカリバーの破壊に協力したい」
さて、俺がいるから断られるなんて嫌だぞ。
ゼノヴィアは熟慮したあと、口を開いた。
「そうだな。一本ぐらい任せてもいいだろう。破壊できるのであればね。ただし、そちらの正体がバレないようにしてくれ。こちらもそちらと関わりを持っているように上にも敵にも思われたくない」
おーい。一誠。ポカンとするな。カリスマブレイクを思い出す。
「ちょっと、ゼノヴィアいいの?相手はイッセー君とはいえ、悪魔なのよ?」
「イリナ、正直言って私達だけでは三本回収とコカビエルとの戦闘は辛い」
「それはわかるわ。けれど!」
「最低でも私達は三本のエクスカリバーを破壊して逃げ帰ってくればいい。私達のエク
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