プロローグその2:それは不思議な出会いなんじゃね?
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イアン・ウィルの提案だと色々な所からお叱りを受けそうな掛け声だったので、俺達は一番シンプルにそう叫ぶことにした。
掛け声はもし二回目があった時にでも考えておこう。
≪おーし行くぞ、スタンドバイ・ルゥェディ・セットアァップゥルァア!!≫
≪作戦開始!スタンドバイ・レディ・セットアップ!!≫
〜回想終わり
「…………それで、そんな格好になっちゃったの?」
そう言ってとっても複雑そうな表情を浮かべる女の子の姿。
名前は『高町なのは』さん、聖祥大付属小学校に通う俺達と同い年の女の子である。
さっきから事の顛末を目の前に居る『黄色いイタチっぽいケダモノ』にじーっくり説明していた所、どうやらコイツの知り合いらしく一緒に話を聞く事になったのだ。
「まぁ……そうなる」
俺は複雑な心中をそのまま顔に表してそう答えた。
見た目白と青のデーハーな君に言われたか無ぇやと思ったが、それ言ったら何か俺達の身が危ないような気がしたし、なにより俺の今の格好がそういったレベルの問題ではなく、ベクトルからしておかしかったので何も言えなかったという方が正しい。
まず、それに至る経緯として簡単に説明しよう。
俺達や高町さんが持っているのは『インテリジェントデバイス』という喋る事の出来る賢い魔法の杖なのだそうである。
でもって、そのインテリジェントデバイスってのには、一緒に『バリアジャケット』という魔力で生成された何でもござれな機能を持つコスチュームが格納されており、デバイスの使用に合わせて使用者の姿を変える機能があるらしい。
ようは、変身機能である。
まぁ、ジャージ姿で魔法の杖を振り回す魔法使いとかリアルで居たら嫌だもんな、それなりの格好じゃないと色々示しも付かんのだろう。
で、そのバリアジャケットってのは使用者のイメージそのまま反映する事が出来る機能があるのだが、めちゃんこ焦っていた上にそんな機能を知る筈も無い俺達は慌てて変身したモンだから、元々デバイスの中に入っていたバリアジャケットのデザインがそのまま反映された様である。
ちなみに、啓太の方からどんなバリアジャケットだったのか先に説明すると、こいつのは割りと……てかかなりマトモで、濃緑色の軍服の上に同じくごっつい軍用コートを羽織り、肘と膝などの各部にプロテクターが取り付けられており、頭の上にはベレー帽。
まるで魔法を使える軍人みたいな渋くてカッコいい姿である。
デバイスも、一見すると工事現場で交通整理する人の持つピカピカ光る棒をグリーンに塗ったようにも見えるが、よく見るとやたらメカメカしくてまるで砲身のミニチュアを杖にしたようなそんなイメージだ。
では、俺の格好を見てみよう。
工事現場の作業服に随
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