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路地裏の魔法少年
プロローグその2:それは不思議な出会いなんじゃね?
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 もちろん吹き替え版(CV玄田)の。

 「俺のも!?」
 予想通りのリアクションありがとう啓太。
 だが、こっちはお前も同じで少し安心したヨ。

 ≪始めまして司令官、自分は『形式番号MLLS−X201HZ』『試作型長距離魔術投射システム201号機、通称『スティールスピリット』鋼鉄の魂と申します、以後お見知りおきを≫
 どっちかって言うとお前の方が声的に司令官なんじゃね?という突っ込みはこの際置いといて、スティールスピリットと称する緑色の啓太のキーホルダーはどうやらよく出来た人(?)のようだ。
 羨ましいな啓太、俺のなんか濃ゆ〜いオッサンだぞ……。

 「あ、ああ、宜しく…………じゃなくて!一体何が!どうなって!俺達は!どうなるんだ!?」
 乗り突っ込みから、一語ずつ激し目なジェスチャーをしながら啓太は叫んだ。
 何か凄ぇ動きだなぁとその時俺は思った。

 ≪お話は後です司令官、敵が行動を再開します≫
 「敵?アイツが!?」
 そう言って路地の一角へと頭を向ける啓太、それに続いて俺も頭を動かすとブラック・モロが復活していた。
 結構良い勢いで弾き飛ばされたブラック・モロは、のそりと起き上がると結構頭に来ているのかガルルと唸っていらっしゃった。
 どっちかっつーと逆恨みの様な気もしないでは無いが、そんな事より大チンピ再び、さて如何しましょう……。
 「お、おいおいおい、どうすんのコレ、ぬっ転がすって言ったけど何が出来んの!?」
 焦る俺、そんな状況の中でアイアン・ウィルはとっても余裕そうな態度でもっってとっても濃ゆい声でこう言った。

 ≪焦るな坊ちゃん達ッ!こんな時こそ『変身』だッ!!≫

 「「へ……変身!?」」
 「ら行」を必ず巻き舌にしながら何を訳の分からん事を言っているのだろうかこのキーホルダーは……。
 ≪いいから、ずべこべ言わず俺達を高々と掲げろっつってんだこのウスラトンカチ!!≫
 しかもこんな奴にウスラトンカチ呼ばわりされるとか……。
 俺は色んな意味でこの世界を呪ってやろうかと本気で思った。

 だが、悔しいことにコイツの言う通りにしないと本気でヤバそうなのも現実な訳で、俺達は渋々半分ヤケクソ半分と言った割合でキーホルダーを高々と掲げた。

 「…………何て言えばいいの?」
 ≪何がぁ?≫
 「いや、変身って掛け声とかあるじゃん」
 ≪知らんがな、でもそう言うルォマン(浪漫)っておじさん嫌いじゃないから特別にサンプルをば教えてあげちゃう……例えばそうだな……『蒸ちゃ…』≫
 「良い分かった!もう良い!」
 色々と問題有りそうな事をぬかしやがってくれそうだったので、俺は急いで止める。
 そもそもそれ俺達の生まれる前の作品だからね。

 「「変身ッ!!」」
 ア
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