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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
告白
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持っていた戦艦だ。聖王家はその船の中で暮らし、子孫を反映させていったことからその名がついたらしい」

「だけどゆりかごは存在しないって……」

「いや、絶対に存在する。そうじゃなきゃスカリエッティが俺達を作ることなんてしないからな」

 真剣な面持ちで言う聖に二人も静かに頷く。

「このことクロノは?」

「知ってる。本局で俺のことを秘密を知ってるのはあの人だけだからな。……お前らには黙ってて本当にすまなかった。俺が自分のことを偽っていたばっかりに皆を危険な目に合わせて」

 聖はソファから降りると、二人に対して土下座をして謝った。聖のその行動に二人もしゃがみこみ、彼の肩に手を置きやさしく告げた。

「ううん、そんなことないよ。だって聖くんは私達にはなしてくれたじゃない。思い返すのだって辛いことを包み隠さず全部。それに、一緒に働いてるときの聖くんには偽りの感情なんてなかった。私達と真正面から向き合ってくれた」

「うん。聖は私達を騙そうなんて微塵も思ってなかったよ。もしそんなことをたくらんでる人なら、こんな話してくれないもん。それに聖だっていつも言ってるじゃない、『過ぎたことは変えられない』って。それって過去に縛られるんじゃなくて、未来を自分で切り開けって意味も入ってるんでしょ?」

 二人は聖の肩を持つと、彼の上体を起こさせた。そして彼の背中に両側から手を回すと、優しく抱きしめた。

「ありがとう話してくれて。そして言わせて、大好きだよ聖」

「私からも言わせて。私も大好きだよ聖くん」

 二人の告白に聖はその双眸から涙をこぼし、二人をきつく抱きしめ言った。

「ああ……! 俺も大好きだ、なのは、フェイト……!!」

 三人はそのまましばらくの間抱き合っていた。





 翌日、宣言どおり、聖ははやてたちを含んだ六課の全員に自分のことを話した。

 最初は皆驚いていたが、皆なのは達と同じようにすぐに理解してくれて、大きな問題になることはなかった。

 そして、それから数時間後、アースラにアラートが鳴り響いた。スカリエッティ達が動き出したのだ。
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