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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
告白
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キャロはもう一度俯き暫くとするとポツポツと話し出した。

「……不安なんです。六課の隊舎が燃えていて、エリオ君が傷ついて、自分の感情が制御できなくなってヴォルテールを召喚してしまって、もしかしたらまた同じことをやってしまうかもしれないことが不安でたまらないんです」

「そりゃそうだよな。だけどなキャロ、一回の失敗で全てがだめになることなんてないんだ。それにお前とエリオには話したい子がいるんだろ?」

「はい。あの子……ルーちゃんは孤独な目をしてました。だから、あの子をその孤独から助けてあげたいんです」

 言い切るキャロは僅かに目を潤ませていた。すると聖はキャロの手を握りながらまっすぐと彼女の瞳を見つめ、

「いいか、キャロ。お前はとっても優しい子だ。きっとお前の気持ちもその子に絶対届く。だから絶対諦めるな、何があってもどんなに悲しいことがあっても、どんなに苦しいことがあっても絶対に諦めるな。自分の力を信じて戦いぬけ」

 その言葉を聴いたキャロはハッとした風な顔をすると、目尻に溜まった涙を払い聖に向き直ると、

「はい! 私、絶対諦めません!!」

「キュクルー!」

 キャロの発言に呼応するようにフリードも大きく鳴いた。聖はキャロとフリードの頭を撫で、その後は二人で談笑しながらの食事となった。





 キャロとの食事を終え、聖は安綱の調整のためデバイスルームへと向かった。中に入ると、そこにはマリエルと、スバルにティアナがいた。

「あ、聖さん。どうしたんですか?」

「ちょっと安綱の調子見てもらおうと思ってな。マリーさんお願いできますか?」

「うん、いいよ。スバルのマッハキャリバーも安定してきたしね」

 安綱を受け取りながらマリエルは答え、皆はマッハキャリバーに目を向ける。確かに、ボロボロだったコアも既に修復が済んでいるのか綺麗になっていた。

 スバルはそんなマッハキャリバーを見つめながら、

「ごめんね、マッハキャリバー、無茶させちゃって。今度は絶対に傷つかせないから」

 悲しげな面持ちのまま自らの愛機を見つめるスバルに聖は後ろから声をかけた。

「スバル……お前とギンガの出生ははやてから聞いた。今から言うのは俺の直感だけど聞いてくれるか? ティアナもいいか?」

「はい」

「大丈夫です」

 二人が頷いたのを確認した聖は真剣な面持ちで切り出した。

「おそらく、ギンガは敵になる」

「っ!?」

「そんなっ!?」

「ありえない話じゃない。スカリエッティはあの戦闘機人たちを作ったんだ。てことは、それを自分の思うように動かすことも可能だろ」

 驚愕に顔をゆがめる二人に聖は冷静に言い放つ。それを見ていたマリエルが、聖に言った。

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