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鉄槌と清風
62部分:61:入院患者達
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 中に入ると包帯を巻かれたザフィーラとそれを看病するシャマルがいた。

 「大丈夫なのか、シャマル?」

 「攻撃のほとんどはザフィーラが受けてくれたから、私は比較的軽傷ですんだの」

 「ザフィーラ…さすが盾の守護獣、だよな」

 良彦はシャマルに声をかけ、ヴィータはザフィーラの頭をなでる。

 「ま、ザフィーラは大丈夫だろう、守護獣が主の危機に寝てることはありえねー」

 「そうだな、ザフィーラなら直ぐ起きてくるよな」

 「でも、私達の再生機構なんかは、反応が落ちて…」

 「んな事、ザフィーラには関係ねーって、決戦にはぜってー参加する、俺はそう思うね」

 根拠無き断言をして、シャマルには苦笑されるが、ヴィータは頷いてくれた。



 更に場所を移す…アインとツヴァイの部屋だ。
 ツヴァイは本局のメンテナンス部のほうに行く前、一時的に此方にいるだけだが。

 「む、マスターか…怪我はどうだ?」

 「こっちの台詞だ、そっちこそどうなんだ?」

 アインと良彦が言い合い。

 「アインの怪我はそれほど酷くないです、一寸火傷しただけで」

 「この馬鹿は、右腕の筋肉断裂だな、まぁ治るのはそんなかからねーとよ」

 ツヴァイとヴィータがそれに答える。

 「なんでもオーバーSランク騎士とやったんだって?」

 「あぁ、最初は何とか抑えていたのだが、あのアギトという融合騎が来てから、な」

 「なんか突然でっかい火の玉作って攻撃しようとした所を、止めようとして、ゼストという騎士さんに落とされました」

 「…それで火傷なのか?」

 「騎士ゼストの攻撃は此方を行動不能にさせるだけの威力だった、近くにあった火の玉で火傷しただけだ」

 「なるほど、その人の目的が判らんな」

 「本部を目指してたのは確かですー」

 色々と疑問はあるが、それは追々解決するだろうと言う話しで落ち着いた。



 ヴァイスは現在、ミイラのように包帯に巻かれ、生命維持装置らしき物のコードがあちこちから飛び出しているような状態だった。
 意識は戻らず、脇の机には待機状態のストームレイダーが置かれている。

 その様子だけみて、良彦、ヴィータ、セプトは部屋へ戻った。



 良彦とヴィータの病室、部屋を廻ってすっかり遅くなったが夕食をとり、二人一緒のベットに横になる。

 「ロングアーチとかバックヤードスタッフは皆酷い怪我の人は居なくて良かったな」

 「あたしらが時間稼いでたからな、退避が間に合ったらしい」

 二人の枕の端ではセプトが既に眠りについている。

 「決戦か…何処でどんな状況でも次は負けらんねーな」

 「ん…あいつら人の大事な
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