第一章
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江夏に告げた。
「いつも通りな」
「わかってますわ」
江夏もだ。真剣な顔で村山のその言葉に応えた。
「わしはいつも真っ向勝負でいきます」
「わしみたいにやな」
「はい、その通りです」
まさにそうだというのである。村山も江夏もだ。相手に対してアンフェアなことは一切しない。ピッチャーとして常に真っ向から向かうのである。
その彼が言った。シリーズでもだと。
「それで最後に勝ちますさかい」
「ああ、見させてもらうで」
こうしてだった。彼はシリーズでの決戦に向かうのだった。
この勝負はだ。第一戦からだ。激戦になった。
広島は確かに強い。しかし近鉄もだ。日本一への執念はかなりのものだった。
「監督をや!」
「日本一で胴上げするで!」
「ああ、絶対にや!」
「やったる!」
こう言い合ってだ。広島に向かってきていた。
その気迫はベンチから見ても充分に伝わった。それを見てだ。
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