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ゲルググSEED DESTINY
第九十五話 不意の光
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いった機体は既に落とされてしまった。
残っている最新鋭機も議長のナイチンゲールやクラウの乗っている機体、それに足されるリゲルグなどの機体だろう。

「邪魔だァッ!」

だが、言ってしまえばそれらの機体はイザーク達が乗っているようにミネルバ側にも存在している。イザークのリゲルグが二機、三機と襲い掛かってきた敵を呆気なく撃ち落とし、切り倒していく。
数ではメサイア側、質ではミネルバ側といった風に戦況は固まりつつあると言えるだろう。だが、そう言った戦局を大きく変える武器を持つか持たないかが彼らとメサイア側の最も大きな違いだった。

「なッ、メサイアが!?」

『どういうことだよ、発射までの時間はまだあった筈だろ!?』

突如放たれたネオ・ジェネシスの三射目。予想はされていた事態だ。だが、ミネルバ側の多くはこう思っていた。予想していた時間よりも早いと。戦場を突き刺すその光はこちらの部隊を切り崩す。
その様子にイザーク達も大いに混乱していた。発射されたタイミングは一射目と二射目の時にあったインターバルと大きくずれが存在していたからだ。明らかに二射目と三射目のインターバルの方が短かったのだ。

「――――ハッ、全員ぼうっとするな!敵の攻撃が来るぞ!迎撃しろ!!」

イザークが持ち直して指示をすることで茫然としていた味方も我に返り、敵の攻撃に対応しようとする。

『ジュール隊長、これは……』

シホが焦った様子で声を掛ける。一体どういうことだと聞きたいのだろう。イザークは状況を分析して己の推測を口にする。

「おそらく考えられる可能性は三つ。一つ目は全く別の大型兵器によるものだ。だが、これはありえん!」

『ああ、発射された位置は一、二射目と一致してるからな……』

ディアッカも観測されたデータを確認して不可能だと判断する。続く様に同じデータを確認していたシホが発言した。

『二つ目は発射を前倒ししたという事でしょうか?威力の低下、或いは排熱等の問題を無視すれば発射までのインターバルを削ることは出来そうですけど……』

「相手がそんな下策を講じてくると思うか?仮にもメサイアは最重要拠点だ。後の事も考えればそうそうこの発射までの空白時間を軽視することはしないはずだ」

大局が決しているのであればともかく、戦局が五分の現状でメサイアにあるネオ・ジェネシスの発射を前倒しにするなどというのは明らかに下策だ。被害を大きく出したとしても次の攻撃が無いと思わせるだけでこちらの士気が上がり、逆にメサイアの士気は下がる事になる。
となれば、ネオ・ジェネシスの発射が早まった原因はイザークの予想では三つ目になる。

「クソ、三味線を弾いていたなァ!!」

二射目そのものが囮だっただけでなく、撃った時間さえも騙すための仕
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