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正義と悪徳の狭間で
導入編
麻帆良編
導入編 第8-M話 騒がしき人々
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しいですけど大丈夫なんですか?」
「まあ、ちゃんと返してくれるならば、な」
正直、裏社会からの収入や両親の遺産を自由に使えるならそのさらに10倍程度は楽に動かせるし。

「ならば、資料を用意しておくから、今度の土曜日にでも詳しく話をするヨ」
「では、よければお昼をごちそうさせていただきますね」
「了解した、土曜日の昼だな、楽しみにしてる。マナも来るか?」
「…まあ、千雨が融資するのなら少し私からも貸してもいいが…いいのか?」
「むしろウェルカムヨ、ぜひお願いするネ」
こんな感じでパーティーの初めの方はビジネスの話をして時間を過ごすことになった。

少しして話に入って来るやつがいた。
「や、ちょっといいかな?」
「これはこれは、朝倉サンだったね」
初等部から報道部に入っていると言っていた朝倉和美だった。
「いやさ、この肉まん美味しいな〜と思ってたらそれがクラスメイトの手作り品で、
しかも学園祭には店舗としての出店も計画してるっていうじゃない。
その話をしてるっぽいしぜひ取材させてくんないかな〜って思ったんだけどいいかな?」
「ふむ…出店計画の詳細公開はまだ少し早いネ。
出店計画の詳細の公開を麻帆良祭特集号まで待ってくれるなら私は問題ないヨ」
「私もかまいませんよ」
超と四葉は取材了解か
「なら、私はよそに行こうか。後はまた土曜日に食事しながでも話そう」
ジャーナリストという連中はどうにも…な、互いのために距離を取るべきだ。
「あ、うん…ごめんね」
席を立って移動しようとする私とマナに朝倉がそういった。
「気にすんな、それがお前の商売だろ?記事を楽しみにしてるよ」
出資や融資を考えてる身としては良い記事になってくれれば宣伝費も浮くからな。



「一番、明石裕奈歌いまーす」
適当に雪広委員長や高畑先生、エヴァンジェリンさんなんかと談笑しながら食べ物を楽しんでいると、
一番賑やかな一角からそんな声が上がり、歌が始まった。
その後も名乗りと歌が続いていく。
「…にぎやかだな、あいつら」
酒も入ってないのに本当に賑やかなこった。
まあ、暴力や飲み比べが伴わないのはつまらないが平和でいい事なのだろう。
「よし千雨、おまえも歌え」
「は?」
エヴァンジェリンさんが変な事を言い出さなければ平和だったのにな。
「アイシャからお前は歌がうまいと聞いている、いい機会だから歌え」
「いや、こっちの歌はほとんど知らないし」
「『London bridge is falling down』や『Twinkle, twinkle, little star』、
あと『Grandfather's clock』あたりなら英語のままでもメロディーはわかると思うぞ」
マナめ、いらん事を…

「まあ、私もぜひ
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