導入編
麻帆良編
導入編 第8-M話 騒がしき人々
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「おすすめのお菓子とか良いんですか」
「手料理とかもいいんでしょうか」
「お団子とか買ってきてもいいんやろか」
「はい、市販品でも手料理でも持ち込んで構いませんわ。
但し、パーティーですので皆さんで分ける事を考慮してくださるようにお願いします。
それと、持ち込まない方への非難や強制は厳禁ですわよ」
市販品も有りか…何か少し買ってこよう。
わいわいがやがやと賑やかに質疑応答を済ませたのち、一度解散となった。
「それじゃあみんな、またあとで会おう。
何を持ち込むかは自由だけど、初日からお説教はさせないでくれよ」
高畑先生が釘を刺してから教室を出ていく。
…さすがに酒は持ち込まないぞ?すごく魅力的な考えだが。
「さて、二人はどうする?私は参加だ」
「お嬢様も参加するようなので参加します」
マナも刹那も参加するようだ。
「もちろん参加するぞ、昼食を食べてから何か買いに行こうと思う。
…で、そのお嬢様がこっち見てるけどいいのか?」
ちらちらと刹那の大事なこのかお嬢様こと近衛木乃香が神楽坂と話しながらちらちらコッチを見ている。
「ええ…この前言われたように確かにいずれ関係改善は必要でしょうが…その…」
「ああ、わかってる。ただ、必要なら協力してやれることもあるってだけさ。
食堂棟か商店街で飯にしようぜ、その後寮に荷物をおいて買い出しだ」
「そうだな、だがまだ腹具合がもつなら先に寮に戻ろう、この時間だと多少でも込み具合がマシだろう」
「そうですね、私はまだ大丈夫です。かなり食べ物も集まりそうなので、菓子パンとかだけでも良いかもしれません」
「そうだな、揚げパンとかでも良いな。なら先に帰ろうか」
さて、何を買いこもうか…お菓子でもいいし、串焼きでもいいな。
…お茶菓子と言えばカノム・サーリー(カステラみたいな)とか、カノム・トーンイップ(卵黄とシロップを固めたお菓子)とかが好きなんだけど、たぶんこっちには無いし。
そういうわけで、寮に荷物を置いた後、私たちは揚げカレーパンで昼食を済ませた後、商店街で買い出し品を選んだ。
そして教室に戻ってきてはっきりと理解した、買いすぎたと。
一応14時20分には戻ってきたのだが、そこにはお団子、ケーキがホールで複数、サンドイッチ、おにぎり、
卵焼き、からあげ、中華饅頭に点心…そしてバナナ。
はっきり言おう、幾ら成長期とはいえ、おやつどころか夕食まで済ませても余る位の食糧が並んでいる。
そんな中に刹那は関西風の桜餅、マナはナッツの缶詰、私は焼き鳥をそれぞれ加える。
「ああ、桜咲さん、長谷川さん、龍宮さん…あなた方も持ち寄ってくださったんですね」
少しすこし疲れた感のある声で雪広が言った時さらに食べ物の増援が到着した。
「すまない、
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