黒蝕の陰、天廻の陽
新天地での初依頼 討伐
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各々二体討伐したらサインを出して下さい。全員のサインが確認され次第僕が自分の現在地を知らせます。何かあったときもそれでお願いしますね。」
「…分かった。」
「それじゃ、依頼開始です!」
「いよっしゃぁ、新しい狩場での初依頼だ!腕が鳴るぞォ〜!」
「…。」
貴方の場合は本当に腕だけで討伐をしかねないのでやめてください。
「ふ〜ん…ここにはケルビが居るみたいだなぁ。」
「…クンチュウ居ない。」
ダイラスとマトレガが来ているのは地図で言うエリア三。ここでは緩やかに流れる川のせせらぎと、土に根をおろす草本類を食べるケルビの鳴き声を聞くことができる。
山のほうには倒壊した赤土の柱があり、そこから遺跡内部に入れることが考えてとれる。
「そういやケルビの角はいにしえの秘薬にも使えるんだったよなぁー…。気絶させればいいんだっけ?」
「…。」
マトレガがカオスウィングUに弾丸を込めている間にダイラスはケルビに近づき頭をなでた。
ケルビは嬉しそうに目を細めながらダイラスの手に頭を擦り寄らせる。
「よしよし、いいケルビだ。」
少しの間和やかな空気であったが…
「ちょっと歯ァ食いしばれ!!!」
なでていた左手とは逆の右腕で拳を作り、ケルビに向けた一撃でその空気は一気に殺伐としたものになってしまった。お願いですので素手でケルビを殴らないで下さい。
「お!いい感じにめまいをおこしてるな!ちょっと角いただくぞ〜…。」
ダイラスは無残にも殴られたケルビから角を剥ぎ取った。
めまいから立ち直ったケルビはもう人なんか信じない!と言いたげに走り去って行った。
「さって…ここにはクンチュウってモンスターは居なさそうだし、別のエリア行ってみるか…。」
「…分かった。」
ダイラスは地図を見ながらマトレガとエリア八へ向かった。
「自分からこの地の調査をするなんて珍しいじゃない?普段はギルドから通達が来て渋々準備をして出て行く貴方なのに。」
「前々からここには一度でも来てみたかったんですよ、新婚旅行も兼ねて。」
「あら、嬉しいこと言ってくれるわね。今晩は頑張っちゃおうかしら。」
「待ってくださいアルマさん僕はそういう意味で言ったんじゃありま――」
「あら、ニトロダケじゃない。ハチミツはどこだったかしら…。」
「人の話を聞いてください!!」
身の危険を感じたアルフレッドと、そんなことを尻目に元気ドリンコの調合素材を探すアルマが居るのはエリア二。
ここは赤土の遺跡に根を下ろしたツタ植物が網目状に育った二重床のエリア。
しかしツタ植物ゆえに脆く、単純に力を加えれば当然千切れて下の
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