暁 〜小説投稿サイト〜
〜新撰組〜
斎藤×沖田 〜手始めの手始めに〜 第2ラウンド〜

[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話
「一君(はじめくん)・・・いっつもありがと。他の人たちに黙っていてくれて・・・」

「いやそれはいいが・・・黙っておくのももう無理があるがな・・・時が来たら局長にも言う」

斎藤が険しい顔をして言った。沖田は、もう少しで斎藤と離れることになることを知っていた。

沖田は寿命が長くないことを自覚していた・・・自分の体がもう長くないことを・・・。

「一君・・・俺がいなくなったら近藤さんと土方さんを頼む。

一君だけに言う・・・もう僕の寿命は長くないと思う。だから、最期は・・・戦の中で死なせてくれ・・・

近藤さん達・・・新撰組のために」

「何を言っている!俺がそんなこと許さない!最期は俺の前でしか死なせない!」

斎藤は今にも泣きそうな顔だった。普通は、何の関係も無い男どもがこんなことで無くはずがない。

この二人は、恋人同士だ。

「ねぇ・・・一君・・・俺のこと好き?」

「当たり前だ!」

その返事を聞いた、沖田はチョイチョイと斎藤を布団の上に呼んだ。

「いいのか?そんな体なのに・・・」

「いいよ・・・一君のこと好きだから」
[8]前話 前書き [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ