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ハイスクールD×D 〜 Shade of the moon〜
Chapter,1:旧校舎のディアボロス
夜の狩り人
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た。
そしてそれがディテスの
死刑執行
(
デスゲーム
)
の合図だった。
次の瞬間には、ディテスの体が宙を舞っていた。
「はっ?」
未だに何が行ったか解らなかったディテスは自分のいた所を見る。
すると、そこにいたのは、先程ディテスの目の前にいた1人の人間だった。
そう、新音であった。新音は日本刀を反対にして下から高速で打ち上げたのだ。
しかし、それは輝歌、ましてやディテスにも見えない程の速さだったので、日本刀で打ち上げられた当の本人は一瞬痛みがなかった。だが、それは一瞬である。
ディテスは空中で突如として強烈な痛みに襲われた。
不意打ちということもあってか肺から空気が抜け、ろくに息も出来ず空中で悶え苦しんでいるディテスに輝歌は静かに自分の2つの銃の照準を合わせる。
そして、カチッという音と共に2つの銃からは白くて大きな雷が発射された。
悶え苦しむディテスに避けるすべはなくディテスは叫び声1つあげることなく白く大きな雷に飲まれた。
その後、雷がゆっくりと消えていくと、既にディテスは跡形もなく消え去っていた。
地面には何枚か落ちていたディテスの羽があった。
新音はそれを2,3枚拾い、ポケットから出した袋に入れた。
「「…依頼完了…」」
そう2人は呟き、その場を後にしようと足を踏み出そうとする。
が、2人はすぐにその足を止めて、逆の方向へと走りだした。
「新音、お前はもう帰っていいんだぞ?」
「誰が」
2人は短く話すと無言で走った。
あれから2分程で足を止めた2人。
見ると、黒髪の少年が駄天使に襲われているところだった。
少年は、どうやら普通の人間ではないらしい。
(グレモリーの魔力を感じる……あいつ、転生悪魔で間違いないな)
駄天使ははぐれ悪魔とその少年を勘違いしているらしい。
すると駄天使は左手を上げ、光の槍を形成し、少年へ向かって投げた。
が、それはある人間によって阻まれた。
「面倒ごとはキライなんだが……」
新音はそう言いながら光の槍を日本刀で斬りつけ、駄天使に高速で近ずくと、駄天使の手を持って思いっきり北へ投げた。
駄天使は何か言っていたが新音は全く気にせず、輝歌の所へ行くと黒髪の少年を置いてさっさと暗闇へ消えた。
黒髪の少年も何か言っていたがそれでも2人は気にせず歩いていった。
「無駄だったな」
「何が」
帰っている途中、突然輝歌が新音に話しかけてきた。
日頃輝歌から新音へ話しかけることはめったに無いので新音は少し驚きつつもすぐに返した。
「グレモリーがいたぞ」
「マジで?」
「マジだ」
「・・・」
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